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avreport’s diary

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ニコンZ7で解像度チャートを撮ってみた

  前号(2018年8月25日投稿)ではニコンZシリーズの発表会(同8月23日)のあと開かれたタッチ&トライの会場で触らせてもらったZ7(試作機)で撮った写真が、私がいつも取材に使っているニコンD5500で撮った写真よりも遥かに綺麗だったことを報告した。

 多分、あまり参考にならなかったと思うが、説得力に欠けた理由は言うまでもなく、タッチ&トライの会場で撮った被写体が低画素カメラでもよく写る草花だったからだ。しかも、画質を比較したZ7とD5500のスペックがあまりにも違いすぎたからだ。念のため、Z7は35mmフルサイズ・4575万画素、D5500はAPS-Cサイズ・2416万画素だ。だから、Z7の方が綺麗に写るのは当り前なので、今号では、低画素カメラでは、絶対、綺麗に写らない2種類の解像度チャートを被写体にして、殆ど同じスペックのZ7とニコンD850で撮り比べてみた。この両機はセンサーサイズも画素数もまったく同じだ。

 両機の解像度チェックに使ったチャートは、当ブログではもうお馴染みの米国・アプライド・イメージ社のモノクロ解像度チャート「QA-77」と電塾のカラー解像度チャートだ。

 Z7の出来栄えについては、すでに、色んなユーチューバーたちが、我先にと、したり顔で、あるいは得意げな顔で、あれこれと解説を加えているが、なぜか残念なことに、このフルサイズミラーレス一眼は解像度が高いとか、色再現性が良いとか、形状認識性能が良いとか、そういった画質に対する解説がまったく見当たらない。多分、日本のユーチューバーたちはメカにしか興味がないか、カメラの画質に対する興味がまったくない人たちなのだろう。でなかったら、高画質を追求すべき時代がとっくの昔に終わっていたか、あるいは「撮って出し」で勝負するプロ写真家たちがもうすでに絶滅してしまったと考えるしかないだろう。

 今回、解像度チャートの撮影に使用したレンズはZ7用がNIKKOR Z 24-70 mm f/4 S、D850用がAF-S NIKKOR 24-70 mm f2.8G ED。撮影条件は両機とも同じで、撮影感度はISO100、画質モードはJPEG・FINE、撮影モードは絞り優先オート、手ぶれ補正機能はオフ。2秒のセルフタイマーも使った。

 参考データとして、フォトキナ2018の前日にLマウントアライアンスが発表されたことによって、突如、注目されることになったライカLマウントを搭載したイカ初のフルサイズミラーレス一眼、ライカSL(2420万画素・2015年11月28日発売)で撮った解像度チャートの写真も紹介した。Z7の普及機、Z6の画素数が2450万で、ライカSLの画素数(2420万画素)とよく似ているからだ。

 そして、ついでだが、Z7のタッチ&トライの会場で一緒に撮り比べたAPS- CサイズのD5500(2416万画素・2015年2月5日発売)で撮った解像度チャートの写真も紹介したので、フルサイズのライカSLとAPS-CサイズのD5500と、どちらの解像度が高いか、写真を拡大して、しっかり比較して頂きたい。D5500の解像度のほうが高いことがお分かりになるだろう。

 そこで心配になるのが、Lマウントアライアンス加盟3社の足並みの乱れだ。もし、3社のLマウントカメラに画質のバラツキが出るようだと、アライアンスの信頼低下、しいては崩壊に繋がる恐れもあるだろう。ちなみに、これまでに弊社でチェックしたライカのカメラのなかで、解像度が高いと感心したのは、ただの1機種だけ、ライカMモノクロームだけだったので、とても心配だ。

 また、Z7やD850とほぼ同じ画素数のフルサイズミラーレス一眼、ソニーのα7RⅢ(4240万画素・2017年11月25日発売)、画素数は少ないが解像度の高さに定評のあるFoveonセンサー搭載のAPS-Hサイズ・ミラーレス一眼、シグマsd Quattro H(3860万画素・2016年12月20日発売)、そしてFoveonセンサーとも違い、最も一般的なベイヤー配列センサーとも違う構造を持つX-Trans CMOSセンサーを搭載したAPS-Cサイズ・ミラーレス一眼、富士フイルムX-T3(2610万画素・2018年9月20日発売)で撮った解像度チャートの写真も紹介した。

 これだけ多くの画像比較データをご覧になれば、Z7の実力が大体お分かりになると思う。また、EOS RやパナソニックSシリーズのような発売前のフルサイズ・ミラーレス一眼の画質レベルも、多分、この程度だろうと、想像がつくはずだ。しかし、Z7程度の画質レベルでユーザーは満足するのだろうか。以下に紹介した写真の通り、カラー解像度に関する限り、相変わらず、APSサイズのミラーレス一眼のほうがZ7や既発売のソニーα7RⅢよりも遥かに優れているが、ニコンソニー恥ずかしいと思わないのだろうか。

 果たして、フルサイズミラーレス一眼は進化なのだろうか、退化なのだろうか。評価は人によって分かれるだろうが、退化だということが誰にでもわかるのは電池寿命が極端に短くなってしまったことだ。しかし、もっと理解に苦しむのは、フルサイズミラーレスメーカー各社がまるで判で押したようにこう言っていることだ。

 「レンズマウントの口径を大きくし、フランジバックを短くすることによって、レンズ設計の自由度が増した」 

 本当に自由度が増したのなら、もっと安いレンズが次々と出てくるはずだが、現実はまったく逆だ。あるメーカーの商品企画担当者は「マウント径をあんなに大きくしたら、レンズの値段は材料費だけで40万円になりますよ」と教えてくれた。話半分としても、真実に近い話だろう。つまり、マウント径を大きくしたために、レンズ設計の自由度が逆に失われてしまったったことになるわけだ。

 そして、フルサイズミラーレス一眼の致命的弱点はデジタル一眼レフとまったく同じ要素技術を恥ずかしげもなく、なんの躊躇いもなく、使い続けていることだ。要するに、フルサイズミラーレス一眼もデジタル一眼レフも、着ている洋服がちょっと違うだけで、中身は同じだということだ。

 だとしたら、言うまでもなく、フルサイズミラーレス一眼は、どう頑張っても、カメラ業界の衰退トレンドに歯止めをかけることはできないだろう。もし、本当に救世主の登場を願うのなら、要素技術を根本的に見直すべきだろう。例えば、ものすごく薄くて超高感度の有機センサーとか、ボタン電池1個で3000枚くらい楽に撮れるメカとか、要素技術のブレークスルーを急ぐべきだろう。

 以下は画像データ。最初の写真2枚は解像度チャートの写真。モノクロ解像度チャート(上)とカラー解像度チャート(下)だが、モノクロ解像度チャートが綺麗に写っても、カラー解像度チャートが綺麗に写らないデジタルカメラが殆どだ。

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米國アプライド・イメージ社のモノクロ解像度チャート「QA-77」

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電塾のカラー解像度チャート。殆どのカメラは縦横、斜めのストライプと同心円が綺麗に写らない。

Z7のモノクロ解像度

Z7 絞りF4(開放値)

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Z7 絞りF5.6

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Z7 絞りF8

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D850のモノクロ解像度

D850 絞りF4(開放から4番目のF値

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D850 絞りF5.6

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D850 絞りF8

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Z7のカラー解像度

Z7 絞りF4(開放値)

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Z7 絞りF5.6

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Z7 絞りF8

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D850のカラー解像度

D850 絞りF4(開放から4番目のF値

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D850 絞りF5.6

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D850 絞りF8

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イカSLのモノクロ解像度とカラー解像度

イカSL モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:VARIO-ELMARIT-SL 1:2.8-4/24-90 ASPH

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イカSL カラー解像度 絞りF8 レンズ:VARIO-ELMARIT-SL 1:2.8-4/24-90 ASPH

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ニコンD5500のモノクロ解像度とカラー解像度

ニコンD5500 モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3。5-5.6G VR

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 ニコンD5500 カラー解像度 絞りF8 レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3。5-5.6G VR

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シグマ sd Quattro Hのモノクロ解像度とカラー解像度

シグマsd Quattro H モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:35mm F1.4 DG HSM

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シグマsd Quattro H カラー解像度 絞りF8 レンズ:35mm F1.4 DG HSM

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ソニーα7RⅢのモノクロ解像度とカラー解像度

ソニーα7RⅢ モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:Distagon T*FE35mm F1.4 ZA

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ソニーα7RⅢ カラー解像度 絞りF8 レンズ:Distagon T*FE35mm F1.4 ZA

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富士フイルムX-T3のモノクロ解像度とカラー解像度

富士フイルムX-T3 モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:XF23mm F1.4 R

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富士フイルムX-T3 カラー解像度 絞りF8 レンズ:XF23mm F1.4 R

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【投稿日(posted date)】2018年10月12日(October 12,2018)  

【投稿者(poster)】エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏(nobchan@din.or.jp)・副編集長:吉岡眞里子(marico@din.or.jp)/ AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka(nobchan@din.or.jp)・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka(marico@din.or.jp) 

 

 

 

 

 



 

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avreport’s diary

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   首を長くして待っていたニコンZ6(2450万画素)の貸出機がようやく届いた。なぜ、そんなに待ち遠しかったのかというと、解像度チェックでZ7(4575万画素)とあまり変わらない結果が得られるなら、買ってもいいかなと実は密かに期待していたからだが、残念ながら、ニコンZ6の解像度は期待を著しく下回っていたので、今回は見送ることにした。ただ、Z7とZ6のボディ内手振れ補正の完成度があまリにも凄いので、同じ手振れ補正機能がある一眼レフのエントリー機が登場したら、すぐにでも買いたいと思っているが、とりあえずは1600枚撮れる、むちゃくちゃ軽い超小型軽量のD3500で我慢しようと思っている。

 下の写真はモノクロ解像度をチェックするためのチャートと、カラー解像度をチェックするための電塾チャートを撮って、Z7とZ6の解像度を比較したものだが、参考データとしてニコンの一眼レフ2機種、エントリーのAPS-C機、D5600(2416万画素)と最上位のフルサイズ機、D850(4575万画素)、そして、この他に富士フイルムの最新APS-Cミラーレス機、X-T3(2610万画素)とキヤノンのフルサイズミラーレス一眼、EOS R(3030万画素)で撮ったチャートの写真も紹介した。ただし、Z7とZ6は開放F値とF8の写真、その他はF8で撮ったものだけを紹介した。

 写真ページに続くページで、8月23日に開かれたZシリーズの発表会の模様も質疑応答も含めて詳しく紹介した

      ★

ニコンZ6(フルサイズミラーレス一眼 2450万画素)

F4( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG 

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ニコンZ7(フルサイズミラーレス一眼 4575万画素)

F4( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

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ニコンZ6(フルサイズミラーレス一眼 2450万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

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ニコンZ7(フルサイズミラーレス一眼 4575万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

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ニコンD5600APS-Cミラーレス一眼 2416万画素)

F8 ( NIKKOR18-55 mm f/3.5-5.6 G VR )ISO100  JPEG

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ニコンD850(フルサイズ一眼レフ 4575万画素)

F8 ( AF-S NIKKOR 24-70 mm f/2.8 G ED )ISO100  JPEG

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FUJIFILM X-T3APS-C ミラーレス一眼 2610万画素)

 F8( 35 mm F1.4 ) ISO100  JPEG

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EOS R ( フルサイズミラーレス一眼 3030万画素 )

 F8(RF 50 mm F1.2) ISO100   JPEG

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ニコンZ6(フルサイズミラーレス一眼 2450万画素)

F4( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG 

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ニコンZ7(フルサイズミラーレス一眼 4575万画素)

F4( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

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ニコンZ6(フルサイズミラーレス一眼 2450万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

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ニコンZ7(フルサイズミラーレス一眼 4575万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

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ニコンD5600APS-Cミラーレス一眼 2416万画素)

F8 ( NIKKOR18-55 mm f/3.5-5.6 G VR )ISO100  JPEG

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ニコンD850(フルサイズ一眼レフ 4575万画素)

F8 ( AF-S NIKKOR 24-70 mm f/2.8 G ED )ISO100  JPEG

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FUJIFILM X-T3APS-C ミラーレス一眼 2610万画素)

 F8( 35 mm F1.4 ) ISO100  JPEG

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EOS R ( フルサイズミラーレス一眼 3030万画素 )

 F8(RF 50 mm F1.2) ISO100   JPEG

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 以下は8月23日に開かれたニコンZの発表会の紹介。まず、牛田一雄・ニコン社長の挨拶。

 牛田社長「ニコン日本光学工業株式会社として創業した1917年以来、100年以上の間、光の可能性に挑み続けて参りました。それはニコンの経営ビジョン“Unlock the future with the power of light”に現れています。

 光の可能性に挑み、進化し続ける、その光の追求こそニコンの本質なのです。本日発表するのは光で未来を変えるというニコンの経営ビジョンを体現する第一弾の製品となります。

 製品を発表する前にニコンのカメラの歴史を少し振り返ります。ニコンカメラの初号機は1948年に発売されたニコンのⅠ型。これはニコンの名前を初めて付けた記念すべき製品です。ニコンⅠ型以降の機種は着実に進化を遂げ、世界のニコンカメラとして国際的な名声を得ました。そして、1959年に発売されたニコン初のレンズ交換式一眼レフカメラニコンF。絞りと露出計の連動、モータードライブの実用化など、世界初の様々な機能を盛り込んだこのカメラは日本、そして海外でも大きな反響を呼び、15年間に渡って生産され、その数は80万台を超え、ニコンのブランドを揺るぎないものにしました。このような歴史が物語っているように、ニコンは光の力を駆使し、映像表現の幅や可能性を広げてきました。

 そして、今日、ニコンはまた新たな歴史を作ります。本日発表するのは新マウントを搭載したフルサイズミラーレスカメラです。長い歴史のなかで培ってきた私たちニコンの持つ光学技術と映像表現のノウハウや知見の結晶です。素晴らしい映像を生み出す鍵が光そのものにあることを100年を超える長い年月、光学技術を研鑽し続けてきたニコンは知っています。その技術の結晶であるニッコールレンズは様々な収差をコントロールし、光をありのままに、かつ最大限にカメラへと導くことで臨場感のある素晴らしい映像表現を可能にしてきました。次の100年に向け、ニッコールレンズの光学可能性を新たな次元に引き上げるために、新マウントを搭載した新ミラーレスカメラを今日ここに発表します。それではご覧下さい。

 その名はゼット(Z)。究極の性能を追求していくニコンの姿勢。それを通してお客様に最高の満足感を得て頂きたいという思いを込め、究極、最高を意味し、アルファベットの最後の文字として、未来への架け橋を想起させるZを採用しました。本日、自信をもってお届けするこのZはニコンとして、未来の映像表現を見据え、最高の光学技術を注ぎ込んだものです。  ニコンはこの新たな光で未来を切り拓きます。いま、皆様の目の前にあるこの製品でんニコンは新たな価値をミラーレスカメラ市場に提供していきます。まさにMIRRORLESS REINVENTEDです。

 全てのフォトグラファーのために、光学を追求したニコンらしいカメラを提供し続けることが我々の使命であると考えます。Unlock the future with the power of light。では、ここで映像事業部長の御給を呼びたいと思います」              

         ★

 御給伸好・映像事業部長「Zマウントシステムを提供する新しい価値、MIRRORLESS REINVENTEDについてご説明致します。

 まず、一つ目は新次元の光学性能です。大口径のZマウントを採用することで、レンズ設計の自由度が格段に上がり、光学性能の驚異的な向上と画面の中心から周辺までの圧倒的な解像力を実現します。さらに、ニコン史上最高の開放F値0.95など、極めて明るいレンズや、これまでにはない多彩なレンズを提供することができるようになりました。これにより、映像表現の可能性を大きく広げ、お客様の良い写真を撮りたい、自分らしいクリエイティビティを発揮したいという思いに応えます。

 二つ目はニコンクオリティの継承です。このZマウントシステムはプロの方は勿論、幅広い層のお客様に安心してお使い頂ける高画質と信頼性を実現しました。撮影者の身体の一部となって撮影に没頭できる考え抜かれたエルゴノミクス、過酷なシーンでも安心して持ち歩き、撮影を楽しめる高い信頼性、長年に渡りプロからのフィードバックによって培われた画像品質、これらの知見やノウハウ全てが継承され、Zマウントシステムに凝縮されています。さらに、いままでのニコンクオリティの象徴であるFマウントレンズやデジタル一眼レフカメラのアクセサリーとの互換性も確保し、これまで積み上げてきたニコンの資産がZマウントシステムにおいてもお楽しみ頂けます。

 三つ目は未来の映像表現の進化への対応です。視聴環境は2Kから4K、8Kへと高精細化していきます。高精細動画のハイグレード化も進み、これからの映像はよりリアルで実在感を伴ったものへと進化していきます。こうした将来の環境変化を見据え、Zマウントシステムはボディとレンズ間の高速大容量通信に対応し、今後の映像表現の変化を力強く支えていくものです。新次元の光学性能、ニコンクオリティの継承、未来の映像表現の進化への対応、ニコンはこの3つの価値をZマウントシステムでミラーレスカメラ市場に新たに提案します。MIRRORLESS REINVENTED 。いずれも現在のミラーレスカメラでは実現できていない価値であり、ニコンのZマウントシステムこそ、真の意味でお客様の創造性を刺激し、未来へ向けて映像表現をリードできる、そう考えています。ようこそ、Zマウントシステムへ。

 次にZマウントシステムの発表を踏まえた今後の映像事業の戦略をご説明致します。ニコンデジタル一眼レフカメラとミラーレスカメラについては、両システム、それぞれに優れた特長と利点があります。ニコンは今後も両システムでお客様に新しい価値を提供していきます。特にD850は数々の賞を受賞し、お客様からの圧倒的な支持を得ています。高画素化と高速化を両立させた、その進化した価値は究極のデジタル一眼レフカメラとの評価を受けています。高い光学性能と膨大なレンズバリエーションを誇り、完成度を極めたデジタル一眼レフカメラシステム、新次元の光学性能とニコンクオリティを継承し、将来の新しい映像表現も見据えたZマウントシステム、ニコンはこれからもこの両輪で技術革新を続け、映像文化に感動を与え続けます。また、ニコンはお客様にご満足頂ける製品と映像体験をお届けすることで、フルサイズレンズ交換式カメラ市場において市場シェアN0.1を目指します。

 いま、ライブ配信をご覧頂いているニコンファン、また全世界の写真愛好家の皆様、お客様の写真表現への探究心に終りはありません。そんな一人一人の思いに応えるために、ニコンは映像表現の探求を続けて参ります。私たちニコンは光で未来を切り拓き、映像の明日を照らします。Capture Tomorrow」  

 ここで、初めてプレスレリースの配布。               

         ★

 Zシリーズの詳細説明は池上博敬・執行役員映像事業部開発統括部長によって行なわれた。

 池上「59年に渡り、撮影者の皆様とともに培ってきたFマウントシステム。その信頼と優れた光学性能をZマウントシステムはより高い次元に×××(聴き取れず)します。マウント内径55mm、フランジバック16mm、これが私たちが導き出した次の100年の解です。マウント内径は非常に大きな55mm。これは開放F値0.95のような極めて明るく、かつ解像力の高いレンズを実現可能な仕様としました。そして、16mmのフランジバックは小型化と高性能を両立させ、かつニコンの厳しい品質基準に一切妥協することなく導き出した最短の数値です。ショートフランジバックと大口径マウントはより多くの光を取り込めるだけでなく、光学設計の自由度を高め、いままで実現が難しかった仕様や性能を多彩なレンズの開発へと我々を解き放ちます。

 Zマウントは未来へ向けて高いポテンシャルを持ったマウントなのです。そして、そのZマウントを搭載する最初のカメラはZ7(ゼットセブン)です。  Z7はニッコールZの高い解像力を生かす高画素機です。45.7メガCMOSセンサーと新開発の画像処理エンジン、EXPEED 6を搭載、AFはやはり新開発の像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッドで、静止画、動画撮影において広いカバーエリアで高精度に働きます。

 そして、本日ご紹介するカメラはもう1機種あります。オールラウンドタイプのZ6(ゼットシックス)です。24.5メガセンサーと新開発の画像処理エンジン、EXPEED 6を搭載、常用感度ISO100から51,200。最高約12コマの高速連写を特長としています。

 それでは、Z7、Z6の幾つかの優れた特長をご紹介します。Z7、Z6ともに撮影者に様々な状況で安心してお使い頂けるよう、ニコンクオリティを小型ボディに凝縮しました。デジタル一眼レフカメラで培ってきた高い剛性と堅牢性、防塵防滴性、こちらを確保するとともに、操作性、ホールド性などのエルゴノミクスを踏襲し、撮影者の高い要求にお応えします。ニッコールZレンズとの組合せで圧倒的高画質を支えるのが新開発画像処理エンジン、EXPEEDE6です。輪郭強調と明瞭度の間に新しいシャープネスのパラメーター、ミドルレンジシャープを新開発し、従来を上回る解像感、立体感を実現しています。  

    撮影者と被写体の接点である電子ビューファインダーはニコンの光学技術と画像処理技術を駆使して、自然な見えと使い心地を目指しました。ガラス非球面レンズ、高屈折率樹脂、反射防止コーティングの組合せにより、歪みが少なく、隅々までクリアで明るい視界を実現しています。一度覗くだけで、その良さを実感頂けると思います。

 レンズ交換式カメラとしてニコン初のボディ内VRを搭載しています。新開発の5軸手振れ補正ユニットによって約5段分の補正効果が得られます。アダプターを介して、VR非搭載のニッコールFレンズを装着した際にも、この恩恵を受けられます。

 Zシリーズでは動画性能の向上にも注力しました。フルフレームで4K、UHD ・30P、フルHD・120Pの動画撮影が可能です。よりきめ細かなグレーディングが必要な撮影では10bit HDMI出力でニコン独自のN-Logでの動画記録も行なえます。

 ニッコールZレンズもこれまで以上にフォーカスブリージングに配慮し、AF駆動や絞り駆動なども静音化しています。新採用のコントロールリングでフォーカスや絞り、露出等を滑らかに調整することもできます。

 Zマウントシステムでは静止画だけでなく、動画でもその真価を発揮し、お客様の映像表現を力強く支えます。さらに、長時間の撮影を可能にするために、現在、バッテリーパックも開発中です。  

    ニコンクオリティ。私たちが100年間積み上げてきたニコンの技術がこのミラーレスカメラに凝縮されています。高度な開発、製造技術、独自の高い基準設定による一貫した高画質の実現、写真としての自然な表現に徹底して拘った画像品質、撮影道具としての使いやすさを追求したエルゴノミクス、過酷な環境下で安心して撮影を続けられる堅牢性、そしてデジタル一眼レフカメラのアクセサリーやFマウントレンズとの互換性、ニコンクオリティを惜しみなく注ぎ込むことで、Zマウントシステムはミラーレス市場にいままでにない価値を提供致します。  新次元の光学性能を実現するZマウントシステム。そのレンズであるニッコールZには3つの特長があります。より魅力的な表現を可能にする多彩なレンズ、高い解像力、そして動画性能の向上です。

 今回発表するレンズは3本。ニッコールZ24-70mm f/4S( 136,500円)、35mmf/1.8S

( 114,000円)、50mm f1.8S( 83,500円)です。この3本のレンズは開放絞りから高い性能を発揮し、開放F値4、開放F値1.8というスペックから連想されるイメージを一新します。

 ニッコールZ24-70mm f/4Sは高い光学性能を持ちながら、コンパクトなサイズで携行性に優れています。画面の中心から周辺まで均一に高い解像力を発揮します。高い結像性能は近距離から無限遠まで、全ての撮影距離で楽しむことができます。また、新採用の沈胴機構によって優れた操作性と携帯性を実現しました。動画撮影にも配慮した静かで滑らかなフォーカスや絞り駆動も特長です。

 そして、単焦点のF1.8シリーズ2本、35mmと50mmをご紹介します。これらのレンズは従来の開放F値1.8のイメージを一変させる描写力を持っています。どちらのレンズも徹底的に色収差を抑え、撮影距離に関わらず、隅々まで高い描写力、優れた点像再現性、自然で柔らかなボケ味を実現しています。  ニッコールZ 35mm f/1.8Sは動画撮影にも配慮した静かで高速なAFを実現しています。マルチフォーカスを採用し、無限から至近まで優れた結像性能を発揮します。

 ニッコールZ 50mm f/1.8Sは徹底的に軸上色収差を抑えて、驚異的な解像を実現しています。さらに、近距離でもとろけるような美しいボケ味がお楽しみ頂けます。高駆動力ステッピングモーターの採用と新マウントの恩恵によって新しい光学×××(?)を配し、フォーカス群の最適化を実現し、AF性能とともに光学性能も大幅に向上させました。

 今回、ニッコールZのなかにS-Lineというグレードを新たに設けました。MTF性能をはじめ、一段と厳密に設定した設計指針と品質管理をクリアしたレンズがS-Lineです。S-Lineには全てナノクリスタルコートが搭載されています。本日ご紹介した3本のレンズは全てS-Lineです。そして、ニッコールZレンズS-Lineの最高峰が現在開発中のニッコールZ58mm f/0.95 S Noctです。Noctは究極の光学性能を追求したZマウントシステムを象徴するレンズです。ニコン史上最高の極めて明るい開放F値0.95。高い解像力と美しいボケ。卓越した点像再現性を実現し、かつて例を見ない立体感溢れる魅力的な描写を生み出します。

 いまご紹介した4本のレンズに続き、2019年以降、ニッコールZはラインナップを広げていきます。単焦点f/1.8シリーズの拡充、風景撮影に必要なf/4超広角ズームレンズ、プロユーザーの方を中心にご愛用頂いているf/2.8ズームレンズ3本、そして大口径マウントを生かすf/1.2シリーズを投入します。望遠レンズのラインナップも充実させていく予定です。

 Zマウントシステムでは専用のマウントアダプター、FTZを使ってニッコールFレンズでも撮影が可能です。合計約360本のレンズと互換性を確保し、様々なレンズの個性を生かした撮影をお楽しみ頂けます。

 そして、ニコンニッコールFレンズも継続して拡充していきます。その一つが本日発表するAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRです。このレンズはPFレンズの採用で超望遠ながら小型軽量を実現し、手持ち撮影が可能な高い機動性を持っています。質量は同クラスの超望遠レンズの半分ながら、高い光学性能と被写体捕捉能力を備えています。マウントアダプターを使えば、勿論、Zマウントシステムとしてもお使い頂け、軽量、コンパクトな超望遠の世界を体感頂けると思います。

 ニコンが提案するZマウントシステムは新次元の光学性能により、お客様の創作意欲を刺激します。プロの方は勿論、幅広いお客様が安心して使える高画質と信頼性をニコンクオリティで提供します。そして、未来の映像表現の進化に対応していきます。Zマウントだけに可能な高い光学性能で皆様も新しい世界を発見して下さい」              

          ★  

 池上氏の製品説明のあと、当日発表された新製品の価格発表とプロカメラマンによる作例紹介(約15分)、質疑応答、そしてニコンイメージングジャパン・五代厚司社長による国内マーケティング戦略の説明も行なわれたが、価格と作例紹介は省略する。

      質疑応答    

 質問(ジャパンタイムズ)「2問あります。まず、Zシリーズはソニーのミラーレス一眼と比べて、どういう強味がありますか。それから、フラッグシップはあくまでも一眼レフですか。ついでに、フルサイズ一眼レフとフルサイズミラーレス一眼とAPS-C一眼レフ、3者の位置づけも教えてください。

 回答(御給・映像事業部長)「ソニーのαとの違いですけれども、我々はマウントを変えました。それによって、新次元の光学性能が実現できること、それからもう一つはニコンのいままでのFマウントレンズを含めて、資産を活用できることです。これが大きなアドバンテージになると考えています。我々は一眼レフとミラーレスと、両方やっていきます。一方で、一眼レフにはFXとDXがあるわけですけれども、これについては市場の動向を見ながら適切に判断していくことになると思います。現在、ミラーレスの比率は市場の4割を超えております。将来的には我々の予測もやはりミラーレスが伸びてくるであろうと。されど一眼レフをお使いになっていらっしゃる方が一般にいらっしゃいますし、そういったなかで一眼レフにアドバンテージを見いだされる方が一杯いらっしゃいます。ですから我々は一眼レフとミラーレス、両方をしっかり開発して、お客様のご要望に応えていきたいと考えております」

 質問(ヨーロッパメディア)」「Zシリーズのプロセッサーとセンサーは新規に開発されたものですか」

 回答(池上)「プロセッサーもセンサーも、どちらも今回のZシリーズに向けて新規に開発したものでございます。D850の流用ではございません」

 質問(朝日新聞)「今後開発されるミラーレスカメラも全てZシリーズなのか、それともZシリーズ以外の初級者向けの安いタイプも作っていくのか。それから、イメージセンサーは全てフルサイズになるのでしょうか」

 回答(土田貴実・映像事業部マーケティング統括部長)「今回、フルサイズのZ7とZ6の2機種を発表させて頂きました。中高級機種ですけど、今後、ラインナップを拡充していきたいと思っています。その際には市場の状況とお客様からのご要望を加味しまして、色々なお客様に届くように開発していきたいと思います。この時点でセンサーサイズであるとか詳細なお話はできませんけど、よくお客様のご要望を伺いながら、検討していきたいと思っています」

 質問(朝日新聞)「ミラーレスカメラのブランドは全てZになるのでしょうか」

 回答(土田)「そういう意味では今回新たにミラーレスの新システムとしてZということで決めましたので、Zシリーズで今後展開していくことになります」

 質問(朝日新聞)「社長にお伺いします。カメラ市場の今後ですが、ミラーレスと一眼レフの割合はどれくらいで落ち着くと想定されていますか。また、ニコンはミラーレスと一眼レフの売上の割合をどれくらいで落ち着かせようとしているのか、ご説明下さい」  

    回答(牛田社長)「未来の予測は難しいと思いますけど、基本的には、一眼レフなり、今回のミラーレスなり、こういった高級カメラのお客様は今後も減ることはない。デジタルカメラが成長期に享受したような急激な成長はないとしても減ることはないと思っています。その理由ですが、特にスマホから写真撮影を始めた方達がもっと高級なカメラが欲しいと思うようになり、そういう方達がミラーレスを選ばれる可能性が高いと思うからです。それから、昔ながらの一眼レフのお客様、やはり光のファインダーを覗かないと写真を撮った喜びがないと、この二派に分れると思っています。一眼レフンの方は現状、年9%くらいのレベルでダウンしていますけど、一眼レフを支持するお客様はずっと残っていらっしゃいますので、それに対してニコンは必ず良いものを供給していきます。ミラーレスについてはスマートフォンからドンドン新しいお客様が入ってきます。必ずしもファインダーは要らないけど、高級なカメラが欲しいという方達です。マーケットシェアですが、先ほど御給が申し上げましたように、ミラーレスはNo.1、それから一眼レフもいまのマーケットシェアを維持して、こちらもNo.1をとりたいと考えております」

 質問(朝日新聞)「ニコンの映像事業はミラーレスカメラが中心になるのでしょうか」

 回答(牛田社長)「ニコンとしては、決してミラーレスが中心ということはありませんが、全体のマーケットとしてはミラーレスの方が伸びていく可能性が高いと思います。ただ、一眼レフも急になくなることはありえなくて、根強く一眼レフを支持して下さるお客様に対しても、ニコンは良いものをきちんと供給していくということでございます」  

    質問(中国メディア)「???」

 回答(土田)「映像の表現は色々と変化しています。進化もしています。これまで、静止画の方が多かったと思いますが、最近では動画の需要が益々増えています。今回発表しましたZ7、Z6ともに動画にも大変配慮した開発となっています。私どもは今後も静止画、動画含めて、映像全体の市場、それからそのニーズにお応えする製品開発をしていきたいと思っています」

 質問(東洋経済)「牛田社長にお尋ねします。これまでのミラーレス戦略と今回のZマウントや今後のミラーレス戦略との違いを教えて下さい。それから、今回のミラーレス製品がいま出ている一眼レフ製品とどのように違うのかも教えて下さい」

 回答(牛田社長)「従来のニコンのミラーレスは1インチセンサーサイズのものでした。残念ながら現在は生産をやめて、新製品の開発計画もないという状況ですので、このZに集中してミラーレスを盛り上げていく考えです。Zはフルサイズであることに加えて、画素数が非常に高いセンサーを使っています。そのセンサーの画素数に対応した高精細なレンズを作れないと意味がありませんが、私どもは非常に高精細なZマウントのレンズを作れるようになりましたので、非常にバランスが良くなってきました。私はレンズ設計からニコンをスタートしていますので、画素数を上げてもレンズの方は?という疑問を実は内心抱いていましたが、それを今度のZマウントで完全に払拭できると考えています」  

 質問(東洋経済)「Zマウントの価格帯の拡充とか、製品ラインナップの拡充は考えていらっしゃいますか」

 回答(牛田社長)「価格帯とか製品のラインナップの拡充についてはまだ申し上げられませんが、一般論としてニコンは高付加価値のものを中心に選択と集中で、ここに資源を集めるということを経営計画でも申し上げております。それから、ミラーレスのメリット、デメリットは何かというご質問がありましたが、やはり一眼レフはオプティカルビューファインダーできちんと眼で見て撮れるのがメリットです。それに対して、例えばスマートフォンから入ってくるお客様のように、もうちょっと良い写真が欲しいという動機でミラーレスをお買い上げになるお客様に対しては、ファインダーが必ずしもオプティカルでなくてもいいということであれば、一眼レフのあの複雑な構造は要らなくなりますので、小型軽量化がしやすいですし、そういった意味では、どちらかというと若い層のお客様にメリットが出しやすいのではないかと思っています」

 質問(ヨーロッパメディア)「Fマウントカメラにフルサイズよりも大きなセンサーを搭載することはできますか」

 回答(池上)「Zマウントの後にさらに大きいセンサーを置くということは現在想定はしておりません。ミラーレスカメラの開発に当たっては、現在のマウント径とフランジバックを最適に生かすために、フルサイズのセンサーを前提にしております」

  質問(山田久美夫)「今回のモデルは従来ユーザーをとても大事にしているという印象がありますが、Nikon1の登場のときに比べると、Fシリーズは開発意図が余り明快でないような気がします。ミラーレスでニコンがやりたかったことというのは、Nikon 1のときは凄く明快だったような気がするんですが、今回は正直、ミラーレスにしたよっていう程度のことで止っているように見えてしまいました。ニコンがミラーレスでやりたいことというのが今回のお話では不明瞭なので、その辺りをもう少し明確に幾つか挙げて頂けませんか」

 回答(土田)「今回の新しいZマウントシステムの最大の特長は、先ほど、プレゼンテーションのなかでもご説明致しましたが、3つの新しい価値がございます。一つ目は新次元の光学性能です。これは最大口径とショートフランジバックを採用したことによって、新しいレンズ、明るいレンズであるとか、多彩なレンズのバリエーション、それから光学性能を高めることができることです。

 二つ目はニコンクオリティの継承ということで、これまで培ってきた私どもの画づくりのノウハウですとか信頼性、これを小さなミラーレスボディのなかに凝縮したということです。

 三つ目は未来の映像表現の進化、変化への対応ということで、映像表現、あるいは視聴環境も4Kから8Kへと段々変ってきますけど、将来へ向けて、今回、ボディとレンズの間に高速大容量で通信ができる、そういう準備も致しております。

 この3つの価値が今回の私どものZマウントシステムで実現したかったことです」

 質問(ヨーロッパメディア)「マウントアダプターを使ってもAFのスピードは変わりませんか。それから、Zマウントシステムには他社にない新技術が使われていますか」

 回答(池上)「まず、一つ目のご質問、アダプターを使ったときのフォーカスのスピードについてですが、こちらの方は従来のものと変りません。同じ性能を出すことが可能になっております。もう一つの質問ですが、他社に比べて何か新しい技術が入っているのかと、いうことだと思うんですが、特に今回の機械でレンズの解像感を高めているということで、こちらも従来から説明がありました通り、新しいマウントによって初めてできるレンズのパワー配置とそれによるメリット、解像感ですとか、そういう部分で非常に技術的には卓越している部分があると考えております。それから、ボディの方で言いますと、新しいエンジンを今回搭載しまして、そのエンジンでほぼ全てのアルゴリズムの処理ですとか、そういったものを行なっておりまして、その部分ではやはり高画質化を含めて一歩先んじて行けるところかなあと考えております」

 質問(同上メディア)「イメージセンサーは内製ですか」

 回答(池上)「センサーはニコンが仕様を定め、それを協力会社で生産して頂くという形をとっております。どこでという情報に関しましては、申し訳ございませんが、お答えできません」

 質問(中国メディア)「Zシリーズのラインナプはもっと広がりますか」

 回答(土田)「今回、Z7、Z6と、2機種を発表させて頂きました。中高級機ということで、フルサイズセンサーを採用した2機種でございますが、今後のラインナップの拡張、展開を考慮しまして、Z7、Z6というふうに名前をつけさせて頂きました。ただし、今後、将来的に出てくる商品及びそのネーミングにつきましては、この場ではちょっと申し上げられません」

 質問(フリーランス)「今回、新しいZマウントが開発されたわけですが、そのマウントの情報をサードパーティーに公開される予定はあるのでしょうか」

 回答(土田)「現段階でサードパーティーのご企業にその情報をお渡しする計画はいまのところございません」

 質問(同上フリーランスメディア)「ということは、サードパーティーからZマウントのレンズが出てくる可能性は少ないということになりますか」

 回答(土田)「リバースエンジニアリングによって、将来的にはサードパーティーさんからZマウントレンズが出てくる可能性を否定できないとは思っております」

 まさに、ぬかに釘的な回答ばかりで、感心してしまったぞ。                 

                                  ★  

 最後にニコンイメージングジャパンの五代厚司社長による「国内マーケティング戦略」の説明を紹介する。  

    五代「まず、国内市場のおさらいをさせて頂きます。こちらのグラフはCIPAの国内のレンズ交換式デジタルカメラの出荷数量を2012年から2017年まで6年間ほどグラフ化したものです。残念ながら2013年がピークでした。ほぼ230万台くらいでしょうか。そこから2017年までの間に約半分ほどに出荷数が減少しております。いわゆる市場縮小ということだと思います。

 このグラフはフルサイズだけ抜いております。こちらはCIPAの出を購入する意欲のある方が4割ほどいらっしゃいますが、現在、対応レンズを持っていない、いわゆるミラーレスレンズがない、あるいは欲しいメーカーからはミラーレスがまだ出てきていない、こういったことで一眼レフの方をご購入頂いたという結果でございます。

 ニコンの新しいミラーレスシステムのターゲットユーザーについてご説明したいと思います。この表の左側はプライマリーユーザーです。簡単に言えば、既存のニコンのお客様というふうに言い換えることができるかと思います。右側はセカンダリー。いわゆる新規のお客様です。どちらかと言えば、若年、あるいは女性の比率が高いかもしれません。まず、プライマリーの方をご説明します。申し上げました通り、既存のニコンのお客様です。従って、買替え、あるいは買増しでZシリーズをお求めになって頂けるのではないかなあと思います。また、そのなかにはニコンのミラーレスが待て切れずに、他のところに、ま、ここに流出と書いてありますが、そういう方々がまたニコンの方に戻ってこられる、そういったこともあろうかと思います。この方々の特徴を下に3つ掲げております。写真を主な趣味と捉えている、もう一つはサイズ、大きさ、重さに不満をお持ちです。また、あるいはEVFを通じてミラーレスにも高い関心をお持ちである、そして光学性能や操作感では、いままでの一眼レフで得ていたもの、それに対して妥協したくない、という特徴があろうかと思います。

 次にセカンダリーの方ですが、これは先ほど申し上げました通り、比較的若い年齢層、ハイクオリティーな本格的写真を始めていきたいという方です。特徴として下に3つほど挙げております。様々な趣味のなかで、写真ももう一つの趣味であると、またSNS、インスタグラム、あるいは東京カメラ部のような投稿サイト、こういうところで写真を投稿し、それを評価される、こういった願望をお持ちでいらっしゃいます。また、写真により独自性を出すために、画像処理を積極的に行なっている、こんな特徴をお持ちです。

 次にセカンダリー層について、もう少し深堀りさせて頂きます。これから出てくる幾つかのグラフは東京カメラ部の上位投稿者、上級者の方々に伺った回答をグラフ化したものです。

 まず、左側のグラフからいきますが、そういった上級者の方々が写真を始めた頃と、持っているカメラがどう変ったかということを伺っております。左側棒グラフの左側ですね。写真を始められた頃、8割以上の方はAPS-C以下のセンサーサイズのカメラをお使いになっていたという回答を頂いております。ところが、そういう方々がそう年数も経ずに、いま現在、上級者であり、現在においては76%の方がフルサイズのカメラを使っているという回答を頂いております。

 また、フルサイズにどれくらいの期間で移行されるのか、ということを伺っております。これが右側の円のグラフです。40%と書いてある一番大きなところ、これが写真を始めて1年から2年の方です。さらに言いますと、この上の薄い黄色の部分、これは最初からフルサイズで写真を始めたという方達です。従って、足し算しますと、半分を超える55%の方が2年以内にフルサイズのカメラで写真を楽しまれる、こういうことが浮かんで参ります。

 続きまして、じゃあ、どんな理由でフルサイズにされたんですか、こういう設問でございます。画質、高感度性能、ボケ、そしてカメラ撮影を本気になったから、こんな理由が挙がっておりますが、総じて、より良い画質をフルサイズに求められている、ということが分って参ります。

 次に、いまご説明したターゲットユーザーに応じたプロモーションの計画をお客様の特性に分けてご説明させて頂きます。この表はそれを一覧にしたものであります。向って左側が既存のお客様です。右側が新規のお客様です。ファンミーティング、これは両方に跨がっています。既存のお客様はスペシャルコンテンツ、専門誌広告、新規のお客様にはSNS、屋外広告です。それぞれを次のスライドから説明させて頂きます。

 まず、ニコンファンミーティング2018です。昨年、ニコン100周年をきっかけに、ニコンファンミーティングを初めて開催させて頂きました。ニコンの製品を介して、お客様とニコンの社員、あるいはお客様と写真家の先生、あるいはお客様同士、こういう交流の場として大変な盛り上がりを見せました。今年もすでに発表済みではございますが、ここに記されております全国7都市、7会場、10日間、実施の予定でございます。今年はこういった形でミラーレスの新しい機械のお披露目の場となりますので、昨年以上に多くのお客様が来場されることと予想しております。

 次はスペシャルコンテンツです。これは主に既存のニコンのコアなユーザーの方々向けになると思います。商品開発の深い部分に関心の高いニコンのユーザーの皆様に向けて、開発者のインタビューのコンテンツを数多く用意致しました。

 それでは、先ほどご紹介したファンミーティングなど、イベントで小冊子による配布、あるいはWEB上でのムービー配信で広くお客様に広くお届けさせて頂く予定でございます。

 また、専門誌への広告出稿中、従来からのカメラ愛好家の方々はやはりカメラ雑誌を読まれているケースが多いかと思います。そういった専門誌に登場感のある広告、あるいはタイアップの記事を多く入れて、商品の認知を促進し、興味あるいは関心を高めていこうと考えております。

 続きまして、新規のお客様、若いお客様に対してはSNSを積極的に活用して参ります。ニコンイメージングジャパンではfacebookTwitterInstagramの3つで公式サイトを持っております。こちらにおいて大量の情報発信をして参る予定でございます。それと同時に、こういったSNSの方に広告を出稿することにより、幅広いユーザの方々にニコンの新製品の認知をして頂き、興味を持って頂く、そんな活動をして参る予定でございます。

  同じく、広く新規の購入層の方に商品の認知を高めて頂くために、屋外広告も実施の予定でございます。これは、その一例ですが、品川駅のデジタルサイネージであったり、あるいは交通駅での広告、特に若者層あるいは女性層、そんなところがターゲットになると思いますので、その辺も配慮しながら、屋外広告の方も掲出をしていく予定でございます。

 ここで、少し、ニコンのお客様の声について、ご紹介したいと思います。ニコンのフルサイズ一眼レフユーザーの方に伺った次に買いたいカメラのタイプは何ですかという設問でございます。ここで結果、次も一眼レフを買いたいという方が6割以上いらっしゃいました。残りの4割弱、これはミラーレスを買うという方でございます。一眼レフに対する信頼感、あるいは期待感として、我々としては非常に心強く受け止めております。

 ここで、いままで説明したことをもう一度、振り返らせて頂きます。まず、レンズ交換式デジタルカメラの市場は縮小傾向でありますが、フルサイズに限って言えば、2017年から逆に再活性化し、拡大が基調となっております。その要因の一つとしては、一眼レフ、ミラーレス、それぞれ各社の魅力的な新製品による需要喚起効果があったことではないかと考えております。

 もう一つ、お客様ニーズについて振り返ります。やはり、機材は小さく、軽くしたいと、故にミラーレスを使いたいと思っていらっしゃる方が多いことが分りました。また、新規の上級層の方々は比較的、写真を始めた早い段階で良い写真を撮りたい、すなわちフルサイズをお求めになる、こういったケースが多いことが分りました。さらに申し上げると、一眼レフユーザーのなかには、あくまでも一眼レフに拘りたい、こういう方もまだまだ多いことが分りました。こういう市場、あるいはニーズを踏まえて、私どもはこう考えます。

 ニコンはお客様がいままでお求め下さった数多くのニッコールレンズの資産を無駄にすることなく、さらにそれを軸に従来の一眼レフ、Dシリーズ、本日発表させて頂いたミラーレスのZシリーズの両方の良さを楽しんで頂きたいと考えております。

 それはこの絵のように、ニッコールレンズをセンターに置いた,まさしく二刀流の選択であります。これからも、一眼レフ、ミラーレスともに技術革新を続け、お客様の期待に応え、上質な撮影活動のお手伝いをしていきたいと思っています。これこそが従来の一眼レフ、Dシリーズに新たにミラーレスカメラ、Zシリーズを加えて初めて成立するニコンならではの二つの正解となります。これは新しいものと古いものではなく、お客様の感性でどちらもお選び頂けるニコンならではの提案となっております。そして、フルサイズカメラのNo.1ブランドを目指していきたいと思っております」(写真やグラフはあえて省きました)

【投稿日(posted date)】2018年12月4日(December 4 ,2018)  

【投稿者(poster)】有限会社エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏(nobchan@din.or.jp)・副編集長:吉岡眞里子(marico@din.or.jp)/ AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka(nobchan@din.or.jp)・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka(marico@din.or.jp) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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avreport’s diary

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   10月25日に発売されたキヤノン初のフルサイズミラーレス一眼、EOS R の貸出機が届いたので、早速、モノクロ解像度とカラー解像度のチェックをしてみた。

 解像度のチェックに使用したレンズは2本。標準単焦点の RF50mm F1.2 L USM ( 325,000円 / 月産1500台 ) と標準ズームのRF24-105mm F4 L IS USM ( 155,000円 / 月産15,000台 ) の2本。添付写真の通り、RF24-105mmの解像度はRF50mmよりもかなり悪いが、30年以上にわたってEOSの一眼レフを支えてきたEFシリーズのズームレンズよりは遥かに優秀だ。

 本稿では画素数がEOS R(3030万画素)とほぼ同じフルサイズ一眼レフのEOS 5D Mark Ⅳ(3040万画素)にEFシリーズの24-70mmを付けて解像度チャートを撮ってみたが、EOS RとRF24-105mmの組合せで撮った方が遥かに綺麗だった。だから、RFレンズはEFレンズよりも、かなり優秀なレンズと言っても良さそうだが、実は、そうとも言い切れない解像度チェックの写真もあるので、それもお見せしよう。

 まず、EOS RとRFレンズの組合せで撮った解像度チャートの写真と、EOS 5D Mark ⅣとEFレンズの組合せで撮ったチャートの写真をよく見比べて頂きたい。恐らく、どなたがご覧になっても、優劣がハッキリと分かるはずだ。言うまでもなく、EOS Rの大勝利だが、では、EOS 5D Mark Ⅳが負けたのは、EFレンズの性能がRFレンズの性能よりも劣っているからなのだろうか。

 これはまだ、もうすこし詳しい実証テストをしないとハッキリしないと思うが、EOS 5D Mark Ⅳが負けたのは、実はEFレンズのせいではなく、EOS 5D Mark Ⅳというカメラそのものに原因があるからなのではないかと疑われても仕方がないような証拠写真も出てきてしまった。

 それは、キヤノンの最新APS-Cミラーレス一眼、EOS Kiss M(2018年3月23日発売・2410万画素)にAPS-Cミラーレス一眼専用のEF-Mレンズを付けて撮った解像度チャートの写真だが、この写真は3040万画素のフルサイズ一眼レフ、EOS 5D Mark ⅣにEFレンズを付けて撮った写真よりも綺麗だということが、添付写真をご覧になるとよく分かるはずだ。そればかりか、EOS Kiss MとEF-Mレンズの組合せで撮った解像度チャートの写真はEOS RにRF24-105mmを付けて撮った写真と比べてもあまり見劣りしないことも分かるはずだ。

 としたら、EOS 5D Mark Ⅳの敗因はやはりカメラの性能が良くないからと見るべきだろうし、逆にEOS Rの勝因とEOS Kiss Mの大健闘はレンズではなく、カメラの性能が良いからと見るのが正解だろう。ただし、キヤノンの現行カメラのなかで、比較的綺麗な解像度チャートの写真が撮れるのは、目下のところ、EOS RとEOS Kiss Mの2機種だけだろう。なぜなら、新しいイメージプロセッサーDIGIC 8 を搭載しているカメラはこの2機種だけだからだ。

 ちなみに、この2機種の特筆すべき良さは、カラー解像度チャートがDIGIC 7を搭載したすべてのEOSやEOS Mだけでなく、ベイヤーセンサーを搭載した他社のいかなる一眼レフやミラーレス一眼よりも綺麗に写ることだ。そして、蛇足だが、もし、キヤノンがAFの性能アップに拘らなければ、モノクロ解像度チャートももっと綺麗に写るようになるはずだ。

 現実に、この2機種にしても、他社のカメラと比べると、かなり見劣りすることがあることも、添付写真をご覧になると、よく分かるはずだ。

 としたら、ショートバックフォーカスのメリットなど殆ど何の意味もなかったことになるわけだが、結論を急いではいけないかもしれない。

 実はRF50mmをEOS Rに付けて手に持ったとき、その大きさと重さに仰天し、やがて腹も立ってきたが、数日して、キヤノンがEOS Rに託した、とてつもない夢、いや、願いがずしりと伝わってきた。ミラーレスといえば、小さくて軽い、と考える人が殆どだろうが、RF50mmをちょっとでも持ってみると、キヤノンには最初からカメラやレンズの小型軽量化など眼中になかったことが、ハッキリ伝わってくるはずだ。多分、キヤノンには小型軽量化などでカメラ業界を立て直すことはできないという思いがあるのだろう。そして、レンズが主役になる新しい時代の創造、開拓が必要だと考えたに違いない。これまでのレンズはカメラのアクセサリーだったが、いつの日か、カメラがレンズのアクセサリーになる日が来ると考えたのだろう。だから、キヤノンのエンジニアたちは主役になってくれるレンズをつくれという指令を受けたはずだ。勿論、RFレンズはまだ4本しかないので、4本のレンズにつけるアクセサリーとしてのカメラのバリエーションも限られると思うが、将来的には様々なバリエーションのRFレンズと様々な形のカメラが出てくるはずだ。でないと、カメラ業界の未来はないかもしれないからだ。

 

 さて、再び現実に戻って、これから戦場に出て行くEOS Rの解像度がどの程度のレベルなのかを知るために他社のカメラ5機種で撮った解像度チャートの写真も添付した。次の5機種だ。

  1.富士フイルムX-T3(APS-Cミラーレス一眼・2610万画素)、2.シグマsd Quattro(APS- Cミラーレス一眼・3900万画素)、3.ニコンD5600(APS- C一眼レフ・2416万画素)、4.ニコンZ7(フルサイズミラーレス一眼・4575万画素)、5.ニコンZ6(フルサイズミラーレス一眼・2450万画素)。

 EOS Rの解像度が30万円以上もする贅沢なレンズをつけても、あまり高くならないことが、他社のカメラの添付写真と比較するとよく分かると思うが、それは仕方がないことだ。よく知られるように、キヤノンは像面位相差AFの性能を上げるために、画像形成用の画素を減らしても、AFの強化を優先するメーカーだからだ。

 念のため、キヤノンはEOS Rの画質が最高だとは、ひとことも言っていない。精々「卓越した高画質」「未だかつて到達したことのない高画質」くらいなので、品質については案外、遠慮深いメーカーだ。

   なお、本稿とは関係ないことだが、ニコンZ6は画素数がZ7に比べると、だいぶ少ないので、解像度も当然のことだろうが、だいぶ見劣りする。もしかすると、という淡い期待を実は抱いていたので、嗚呼、やっぱりか、という結果に終わってしまったのは、とても残念だ。

 

 さて、もうそろそろ、本稿を締め括ることにするが、せっかくなので、9月5日に開かれたEOS Rの発表会のレポートも付録としてつけ加えることにした。

      ★

 以下はキヤノンが9月5日に開いたEOS Rの発表会。まず、真栄田雅也社長が「EOS新システム」について、続いてイメージコミュニケーション事業本部ICB製品開発センターの海原昇二所長が「新システムの特長と技術」について、最後にキヤノンマーケティングジャパンの坂田正弘社長が「新製品の国内販売戦略」について説明した。

 真栄田社長「キヤノンデジタルカメラが次のステージへと踏み出す記念すべき発表会にお集り頂き、誠に有り難うございます。まず、キヤノンのカメラの歴史の振返りと、私たちが新しいスタートを切る、その思いと狙いについて、お話をしていきたいと思います。キヤノンは1936年、国産初の高級35mmカメラとなるハンザキヤノンを発売し、その歴史をスタートさせます。その後、80年以上の歴史のなかで、我々は常に技術革新を続けることにより、写真・映像文化の発展に貢献して参りました。その歴史のなかでも特筆すべきは1987年に誕生したEOSシステムであります。54mmの大口径、完全電子マウント、レンズ内モーター駆動を備えたカメラシステムは当時の常識と技術水準では考えられないほど革新的、かつ合理的なものでありました。

 EOSシステムは快速、快適という開発コンセプトをもとに進化を続け、デジタル時代には高画質を加え、常に時代の要望に応えながら、撮影領域の拡大を目指しております。EOSはフイルムからデジタルに進化し、そして2011年にはシネマEOSシステムで映像制作市場にいち早く本格参入致しました。そして、EFレンズシリーズは世界初の技術を搭載した製品を数多くラインナップして参りました。

 EOSの快速、快適、高画質はレンズ、センサー、映像エンジンの三位一体によって実現されます。これらの全てを自社で開発、生産し、最適な設計ができることがキヤノンの大きな強味であります。高品質な製品づくりには、設計技術に加え、優れた生産技術が必要になります。そのために必要な生産設備、工具を自社で開発し、最新鋭の自動化技術と人の手による裁量を組み合わせた最適な工具の工程設計を実現しています。

 さらに、レンズ加工における匠の技が受け継がれていることも私たちの強味であります。設計技術と生産技術の両輪でキヤノン製品の精度と信頼性は成り立っているのであります。強力な製品群とそれを支える最新の設計技術、生産技術によって、EOSとEFレンズは30年以上の長きにわたり、プロフォトグラファーからカメラ初心者に至るまで幅広いお客さまに支持されて参りました。

 おかげさまで、昨年の9月にはEOSシリーズの累計生産台数、9000万台、またEFレンズは累計生産数量、1億3000万本を達成致しました。また、2003年から2017年まで15年連続でレンズ交換式デジタルカメラ世界シェアNo.1を継続しております。誠に有り難うございます。

 これから先30年、さらにその先を見据えたとき、イメージングシステムにはさらなる柔軟性と発展性が必要であると私たちは考えています。これまで、EOSとEFレンズで積み上げてきた伝統と技術を継承しながらも、新しい可能性を追求し、皆様をより高いレベルの映像表現の世界へとご招待致したいと思います。

 私たちはこのような思いで新しいイメージングシステムを開発致しました。それでは、キヤノンの新しいミラーレスカメラと新レンズをご紹介致しましょう。こちらが本日発表するEOS Rシステムであります。

 私たちは、さらなる高画質を目指すなかで最も重要なのはレンズ、光学性能であると確信しております。これまでEOSシステムでお客様の撮影領域を拡大するため、明るいレンズや超望遠レンズなど、特徴的で魅力ある様々なレンズを提供して参りました。これまでより、さらに一段、光学性能を上げるために、EOS Rシステムを立ち上げます。

 EOS Rシステムは新しい映像表現を実現するため、新開発のRFマウントを採用しております。RFマウントの採用により、レンズ設計の自由度が格段に上がり、光学性能は大幅に向上して参ります。RFレンズとEOS Rによって、高画質、高機能、小型化を実現し、これまでよりも高いレベルの映像表現を提供致します。

 では、ここでEOS Rシステムの特長を簡単にご紹介致します。まずはレンズ設計の自由度を高める大きなマウント径とショートバックフォーカスであります。これによりキヤノンの強味であるレンズ性能を最大限に発揮することができます。これまで実現できなかったレベルの高性能なレンズ設計も可能になります。さらに、レンズとカメラボディ間に新たな通信システムを搭載し、高画質と使いやすさを追求して参ります。

 また、マウントアダプターを介すことで、豊富なEFレンズ資産すべてを活用することができ、様々な映像表現を可能と致します。つまり、EOS Rシステムは理想のレンズ設計とカメラ〜レンズ間の高度な情報通信により、未だかつて到達したことのない高画質と撮影領域の拡大、さらなる使いやすさを実現していくのです。EOS Rシステムの今後にどうぞご期待下さい。

 さらに、本日はEFレンズ、及びEF-Mレンズの新製品を併せて発表致します。キヤノンはEOS Rシステムを加え、EOSシステム全体を拡充することで、お客様に新しい価値を提供し続けます。キヤノンはこれからも、入力から出力まで、イメージングシステムを進化させ続けます。皆様には撮影領域のさらなる拡大と新しい映像表現の可能性を提供して参ります。どうぞご期待下さい」                 

          ★  

 続いて、海原昇二・ICB製品開発センター センター所長が「新システムの特長と技術」について説明。

 海原所長「私からはEOS Rシステムの概要と新製品の特長をご紹介致します。EOS Rシステムの開発コンセプトは“reimagine optical excellence”です。卓越した光学性能の追求、そこから新しいカメラシステムを創造するという意味を持っています。

 イメージングシステムにおいて極限まで高画質を追い求めた、その根幹をなすのは高性能なレンズだと私たちは考えています。これまでの制約から解放された自由なレンズを設計するために、新たにRFマウントを開発致しました。

 それでは、EOS Rシステムの4つの特長をご紹介致します。EOS RシステムはEFマウントと同様、内径54mmの大口径マウントを採用しています。将来的な発展性を見据えつつ、カメラにレンズを装着した際のサイズや操作性、そして堅牢性、信頼性なども総合的に検討したうえで、マウント径を54mmに決定致しました。

 二つ目の特長はバックフォーカスが短いことです。バックフォーカスとはレンズの最後端から撮像面までの距離を指しています。ミラーレス構造のEOS Rシステムでは撮像面の近くまでレンズを回転できるため、光学設計の自由度を高めることができます。この大口径マウント、ショートバックフォーカスにより、レンズの高画質化、光学系の小型化、ハイスペック化を実現することができます。

 三つ目の特長は新マウント通信システムです。新マウント通信システムの大容量・高速通信により、カメラとレンズの連携を強化し、EOS Rシステムの将来を見据え、映像入力機器としての拡張性と柔軟性を備えています。お客様にご愛用頂いているEFレンズ、EF-Sレンズはマウントアダプターを介してご利用頂くことができます。70本を超える豊富なレンズラインナップはEOS Rシステムを支えます。EOS Rシステムはマウント部位に高品位なデザインを施し、レンズとカメラが×××(聴き取れず)し、かつ強固に作られ、システムとしての先進性と普遍性を表現したマウントコアデザインを採用しています。EOS Rシステムでは、EOSの人に優しいデザインを継承しながら、より先進的かつ精緻な画角対応を追求しました。EOS RシステムとはRFレンズを核とした、さらなる高画質を実現する新しいイメージングシステムです。

 これより、EOS Rシステムの新製品をご紹介して参ります。まずはRFレンズです。私たちは常に理想のレンズというものを考えてきました。それは収差がゼロに近い高画質レンズ。コンパクトで使いやすいレンズ、そして従来にないハイスペックなレンズです。最先端の設計技術と生産技術を積極的に活用し、お客様の価値を拡大するレンズ、それがRFレンズです。

 今回発表する4本のRFレンズをご紹介致します。1本目はRF50mm F1.2 L USMレンズ(325,000円、2018年10月下旬発売、月産1500本)です。F1.2の大口径を開放からの高画質を同時に実現するレンズです。絞り開放での目の覚めるような解像力と色にじみの殆どない気持ちの良いボケやポートレート撮影の世界に新しい表現力を与えます。

 2本目はRF24-105mm F4 L IS USM(155,000円、2018年10月下旬発売、月産15,000本)です。コンパクトで高画質、ナノUSM搭載により高速かつ滑らかなAFを実現したEOS R常用の新標準ズームレンズです。こちらの写真はナミビアの砂漠をフォトグラファーが手持ちで空撮したものです。5段分の優れた手振れ補正効果によりレンズの描写力を引き出すことができました。

 3本目はRF28-70mm F2 L USM(420,000円、2018年12月下旬発売、月産1,000本)です。RFシステムの大口径とショートバックフォーカスを活かし、初めてF2の標準Lズームレンズを実現しました。どの焦点距離においても、絞り開放から従来のF2.8 Lズーム同等の高画質が得られる高性能レンズです。動画撮影を含め、このレンズから新しい映像表現が次々と生み出されることを期待しています。 

 4本目はRF35mm F1.8 MACRO IS STM(75,000円、2018年12月下旬発売、月産5,000本)です。コンパクトでありながら、F1.8の明るさと0.5倍のマクロ、さらにハイブリッドIS機能を兼ね備えたコンパクトな広角単焦点レンズです。スナップ撮影などで初心者からプロまで幅広いユーザーのニーズに応えられる万能レンズです。ときには、EOS Rにこの小さなレンズ1本で、という楽しみ方もあります。小さくても、その実力は本物です。今回発表した大口径単焦点レンズ、F2のズームレンズ。お求めやすい価格で、使い勝手の良いレンズ群に代表されるように、RFレンズシリーズでは、いままでにないスペックで圧倒的な高画質の追求、コンパクトで優れた操作性、快適な動画撮影の提供なども計画しています。EFマウントのレンズ同様に様々な用途をカバーする幅広いラインナップを構築することを計画しています。なお、現在、RFレンズシリーズの新戦力としてF2.8 Lズームシリーズなどの開発を進めています。

 次にRFレンズの優れた描写力と表現力を最大限に引き出すカメラのEOS Rを紹介します。EOS Rの主な特長は高画質、高性能AF、優れた操作性、優れた動画性能の4つです。撮影者がイメージした通りに表現するために、キヤノン独自の光学技術、画像処理技術と結集、さらなる高画質を表現します。

 新マウントのもたらすRFレンズの優れた描写力、これを高画質な映像に昇華させるのがEOS RのフルサイズCMOSセンサーと最新の映像エンジン、DIGIC 8です。光を正しく取り込み、再現するために高精度なAFやISの技術で光を正確に伝え、さらにデジタルレンズオプティマイザやレンズ光学補正で光学設計の限界値を超えていきます。

 EOS Rでは高い解像感、美しいボケ味、好ましい色合いをイメージした通りの表現で、高いレベルで実現します。EOS RはフルサイズCMOSセンサーと映像エンジン、DIGIC 8によって、RFレンズの実力を最大限に引き出します。加えて、デジタルレンズオプティマイザなどの補正技術により光学設計が理想とする高画質を実現しています。  通信システムを一新することにより、カメラとレンズの連携を強化し、映像入力機器としてのポテンシャルを大幅に向上させます。

 最新の映像エンジン、DIGIC 8による高速連写時でも瞬時にカメラ内で各種補正が行なえます。高画質な映像を記録します。

 続きまして、EOS Rを支える高性能AFについてご紹介します。デュアルピクセルCMOS AFは現時点で考えうる撮像面位相差AFの究極の姿です。EOS Rには新マウント通信システムによるリアルタイムにレンズ情報を受け取り、映像エンジンで高速処理することで、高速・高精度なAFを可能とします。

 EOS Rの高性能AFについて具体的にご説明致します。応答性に優れたデュアルピクセルCMOS AFは高速AFを可能にし、RF24-105mm F4 L IS USMとの組合せにでは世界最速のAF測距0.05秒を実現しています。被写体の一瞬の動きも捉えやすくなります。

 さらには、世界初となるEV-6の低輝度限界も達成し、肉眼では被写体を確認できないほどの暗いシーンでも電子ビューファインダーはその姿を捉え、AFを可能にしました。AFエリアは約88%×100%と広いことで自由な構図設定ができます。さらに、最大5655ポジションのAFポイントを任意選択できます。これにより撮影者の意図を汲んだAFを可能にします。

 続いて、操作性能についてご説明します。今回、EOS RとRFレンズはこれまでのEOSの使いやすさはそのままに、電子ビューファインダーを覗きながら、撮影に没入できる操作性とファインダー表示を実現しています。EOS Rの電子ビューファインダーには快適な見えを表現する優れた光学系を採用しています。 電子ビューファインダーには約369万ドットの高精細パネルを採用し、アイポイントも約23mmを確保しています。

 また、レンズにはコントロールリング、ボディ背面にはマルチファンクションバーを配し、最大40機能をカスタマイズ設定することができます。なお、バリアブル液晶も搭載していますので、ローアングルの縦位置や動画撮影なども快適に行なうことができます。  

 EOS Rでは静止画だけでなく、動画撮影時の快適性にも配慮しています。動画性能について3つのポイントをご説明します。EOS RはRFレンズにより高解像感やボケ味の表現を活かした4K映像の撮影が可能です。シネマEOSシステムで実績のあるCanon Logを搭載し、暗部の潰れやハイライトの白飛びを抑え、ディテールの豊かな映像が得られます。滑らかなフォーカスを実現するデュアルピクセルCMOS AF、そして優れたIS性能と、これまでは静止画でしか実現しなかった歪曲補正を動画撮影時にも可能にし、繊細かつ自然な描写を表現しつつ、EOS RではHDMI端子から4K映像を出力し、外部機器での記録や表示を可能にしています。また、Canon Log設定時には高品位な動画制作に必要な豊富なダイナミックレンジ、豊富な階調、広い色域が得られます。

 EOS Rにはバッテリーが2つ入るバッテリーグリップも用意しております。縦位置で撮影を快適にします。また、USB接続で充電も可能です。

 さて、EOS Rシステムでは4種のマウントアダプターをご用意しています。スタンダードなタイプの他にRFレンズ同様、コントロールリングを搭載したタイプ、ドロップイン方式で濃度が可変のNDフィルター、または円偏光フィルターを装着できるタイプがあります。これらにより、従来のEF、EF-Sレンズ群の資産を活かせるだけでなく、新たな使い方を提案し、価値を提供します。

 こちらは円偏光フィルターの作例です。このアダプターの良い点はマスターレンズのフィルター径に関わらず、一つの特殊フィルターでその効果が得られることです。また、超広角ズームやフィッシュアイレンズのようにレンズ先端にフィルターが装着できないレンズでも特殊フィルター効果が得られます。

 円偏光フィルターには青空の色に深みを与え、水面からの光の反射を抑えることができます。濃度可変のNDフィルターでは日中の長時間露光、明るい屋外で大口径レンズを使う場合や動画撮影のシャッタースピード選択に便利です。

 このように、EOS Rではマウントアダプターを使うことで、EFレンズに新しい価値を付加することができます。EF-Sレンズを含めたこれまでのEFレンズが魅力を増して生まれ変わるのです。ここまでご紹介したEOS RシステムはRFレンズを核とした撮影領域を拡大する新しいイメージングシステムです。

 さて、本日はEOS Rシステムの他に新製品をご用意しております。まずは、デジタル一眼レフカメラ用の交換レンズとして大口径超望遠レンズ、EF400mmF2.8 L IS Ⅲ USMとEF600mmF4 L IS Ⅲ USMです。この新しい2本が超望遠レンズでは、新光学タイプの採用と同時に鏡筒体状も見直すことで、大幅な軽量化を達成しました。例えば、新しい400mmでは3kgを切り、2840gを達成しました。超望遠レンズでは、これまでも炎天下でのレンズ鏡筒の温度上昇を抑えるため、白い塗装を採用しました。今回は新開発した遮熱塗料を採用し、さらに温度上昇を抑え、過酷な撮影状況での信頼性をより高めています。  

    さらに、ミラーレスカメラ、EOS Mシリーズ用交換レンズとして、大口径標準単焦点レンズ、EF-M32mm F1.4 STMも発表します。EF-Mレンズに共通の60.9mmの外径寸法を維持した上でLレンズに迫る光学性能とF1.4の大口径を実現しています。このレンズはフルサイズ換算で約50mmの画角に相当します。F1.4の大口径に本格的にボケ味を活かした表現ができます。

 EOSシステムを構成するのはカメラとレンズだけではありません。本日は新しいスピードライトも発表致します。従来のEOSアクセサリーをEOS Rシステムでもご使用頂けます。本日ご照会した新製品の登場により、ますます充実したEOSシステムはお客様に撮影領域の拡大と映像表現の広がりをご提供致します。卓越した光学性能の追求、そこから生まれたEOS Rシステムはレンズ、カメラともに新しい価値を生み出して参ります。EOSシステムの今後の展開に是非ご期待下さい」                 

          ★  

 続いて、坂田正弘・キヤノンマーケティングジャパン社長が「新製品EOS Rの国内販売戦略」について説明。  坂田「こちらはミラーレスカメラ、EOS Kiss Mです。強いブランド力を持つEOS Kissシリーズに初のミラーレスとして今年2月に発表し、3月末に発売致しました。競争の激しいミラーレス市場において満を持して発表、発売を致しましたカメラであり、当社だけでなく、関係者の皆様からも市場の活性化に大きな期待を頂きました。

 EOS Kiss Mは大変素晴らしいスタートを切ることができました。売上ランキングでは、レンズ交換式カメラのカテゴリーで発売後5ヶ月連続1位を継続、日本国内ではミラーレスカメラの人気が非常に高いことを改めて実感致しました。また、発表・発売時のみならず、現在でも多くのメディアで取り上げて頂いており、本日お越しの皆様には、この場を借りて厚く感謝申し上げます。

 さて、こちらは国内のレンズ交換式カメラの出荷台数ベースの市場規模推移であります。2018年はここまで当初の予測通り、全体としては若干前年を下回って推移している状況でありますが、一方、ミラーレスカメラ市場は大変活況であります。この2018年上期は対前年107%と伸びており、そのなかでキヤノンは1月〜3月に対前年124%、4月〜6月に対前年147%と大きく伸ばすことができました。

 EOS Kiss M及び昨年発売のより若年層を想定したEOS M100が市場を大きく牽引していると言われております。おかげさまで、キヤノンはミラーレスカメラにおいても、お客様から最も多くの支持を頂いております。

 EOS Kiss Mの購入者調査によりますと、従来からのお客様でありますファミリー層、ママ層は勿論、加えて写真コミュニケーションを楽しみたいという若い女性のお客様にもご支持を頂いております。当社の施策が的確にお客様の心を掴み、レンズ交換式カメラの世界に新たなお客様層を、呼び込むことができたと捉えております。これはカメラ業界としても大変大きな意義があると考えております。

 さて、先ほどの真栄田(キヤノン社長)の説明にもありました通り、キヤノンはエントリークラスだけでなく、ミドルクラス以上でも豊富な製品ラインナップを取り揃えております。こちらは日本国内におけるレンズ交換式カメラのミドルクラス以上に限定した市場シェアの推移でありますが、当社は大変高い支持を頂いております。優れた製品は勿論でありますが、写真を楽しんで頂くための様々な活動にも取り組んでおります。非常に多くの熱心なカメラファンに支えられているわけであります。このような点もキヤノンの大きな強味だと考えております。

 EOS Kiss Mは新たな顧客を開拓して参りましたが、一方で熱心なカメラファンからは早くキヤノンのフルサイズミラーレスカメラを使いたいという声を多く頂いております。本日発表のEOS Rは圧倒的な高画質と新次元の写真映像表現を可能にする新システムであり、お待ち頂いている多くのキヤノンファン、カメラファンの皆様の期待に応えられるカメラだと確信しております。

 それではここで、想定するお客様像をご説明致します。まずはフルサイズ一眼レフカメラを既にお持ちの方です。多くのEFレンズやアクセサリーをお持ちで、本格的な写真撮影をされている方が多くいらっしゃいます。EOS 5D Mark2など、ベストセラーモデルをお使いの方もいまだ多く、そういったお客様にEOS Rの性能の高さや表現力だけでなく、これまでのレンズ資産を活かしたシステム移行が可能なことを伝えていきたいと考えております。

 そして次にAPS-Cカメラをお使いで、フルサイズのカメラにステップアップしたいと思っている方、当社のEOS 70Dや80Dなど、APS-Cセンサーを使用したミドルクラスカメラをお使いのお客様はフルサイズのカメラの2倍いらっしゃます。EOS Rはフルサイズカメラでありながら、APSカメラと同じスタイル感と操作性でお使い頂けます。今回のカメラでより大型センサーを使用したより高画質のカメラへのステップアップを後押ししたいと考えております。

 こちらは当社カメラをお使いのお客様アンケートの結果でありますが、次はフルサイズセンサーのカメラを買替え、買増ししたいと考えている方が既にフルサイズをお使いのお客様で何と82%、ミドルクラス・APS-Cセンサーのお客様で約7割いらっしゃいます。ミドルクラス以上をお持ちの皆様はアンケートの結果の通り、大変高い購入意欲をお持ちの方であります。EOS Rでこうしたた多くのカメラファンの皆様を新たな映像表現の世界へお招きしたいと考えてております。

 さて、新システムの発表にあたり、著名写真家の方々にこの新しいEOSの世界を事前に体験頂きました。いずれの方々もEOSを長年お使いで、新たなEOSの世界を皆様にお伝えするのに最も相応しい写真家と考えております。広告写真の第一人者であり、スナップ撮影でも長年第一線で活躍されておられます立木義浩さん、ドキュメンタリー写真の第一人者の野町和嘉さん、そして風景写真で活躍の米美知子さんであります。ここで、この3名の写真家の方からのメッセージをご紹介致します。それではご覧ください(キヤノンのHPを参照して下さい)。

 如何でしたでしょうか。このカメラが紛れもなく、EOSの流れを汲みつつも、新たな可能性を秘めたカメラであるということが伝わってきたと思います。本日はただいまご紹介した3名の方をはじめ、新システムをご紹介頂く14名の写真家の方々が作品とメッセージを“EOS Rブランドブック”にまとめ、皆様方のお手元にご用意致しました。さらに、立木義浩さんがヨーロッパで撮り下ろした作品をご覧頂ける冊子もご用意致しました。是非、ご覧下さい。

 さて、EOS R発売までの間に新しいEOSの素晴らしさを伝える多くの施策を考えております。その一つが実際にカメラを手にとって試して頂ける“EOS Rシステムプレミアムセッション”であります。写真家の方の新製品セミナーや撮影体験など、このカメラの大きな可能性を感じとって頂ける内容であります。先ほどご紹介したブランドブックも配布し、EOS Rの情報をいち早く皆様にお届け致します。この体験会は全国11カ所で開催し、多くの方に体感頂きたいと考えております。

 また、当社運営のキヤノンフォトサークルでは多くのキヤノンファン、カメラファンの皆様が、日々、フォトライフを楽しんでおられます。サークル会員の皆様にもEOS Rを体験頂くため、著名写真家によるEOS Rスペシャル撮影会や会報誌でしか書けないEOS Rの魅力を発信してもらいます。気の合う写真仲間とともにEOS Rでより豊かなフォトライフを楽しんで頂きたいと考えております。

 また、写真教室、EOS学園では進化した快速、快適、高画質を実際に手に取り、撮影を通じて実感して頂く“EOS R使いこなし講座”を開設致します。EOS Rをご購入頂いた方や購入を検討されている方に総勢50名を超えるプロ写真家がEOS Rの魅力をお伝えするほか、購入検討の方には講座中にカメラの貸出しも行なう予定であります。さらに、ネットで学べる“EOS学園オンライン”においても動画の講座を準備しております。

 そして、発売と同時に発売記念キャンペーンを実施致します。新しいEOSをお買い求め頂きやすく、前向きに購入頂けるよう、バックアップしたいと考えております。

 キヤノンではご愛用のカメラ、レンズのトラブルを防ぎ、安心してお使い頂けるよう、“安心メンテシリーズ”と称したメンテナンスサービスをご用意しております。2016年7月のサービス開始以来、延べ5万台以上のメンテナンスを実施し、お客様からも好評を頂いております。従来の安心メンテ、オーバーホールは一部のデジタル一眼レフカメラ向けサービスでありましたが、EOS Rにつきましては、これまでにない新しい価値を提供すべく、オーバーホールが実施できるサポート体制を整えました。新たな可能性を持つこのカメラをより長く安心してお使い頂けるよう、安心メンテを是非ご利用頂きたいと考えております。

 以上のように、販売会社として、この新しいEOSのスタートダッシュを様々な施策で徹底的に行なっていきたいと考えております。キヤノンはこれまで、お客様の撮影ニーズに対し、そのときどきの最高性能のカメラで応えて参りました。また、製品だけでなく、プロフォトグラファーから初心者の方まで、お客様に寄り添い、写真活動を幅広く支援して参りました。このような取組みをお客様とともに長く続けてきたことが写真文化の醸成、そしてトップブランドとしての評価に繋がっていると自負しております。

 今回のEOS RはEOSが新たなステージへ向う新システムであります。“写真は進化する”まさにこの言葉の通り、キヤノンファン、カメラファンの皆様とともに、写真の楽しみを一層広げ、進化させていきたいと考えております」            

          ★

 最後に質疑応答。  

 質問(朝日新聞)「これまでの御社のミラーレスカメラはどちらかというと、エントリーと言いますか、APS-Cが中心だったと思いますけど、今回、フルサイズを使われた、この戦略の転換について、お伺いします。また、一眼レフとの食い合いについても、併せてお伺いできればと思います。それと、もう一点、これは今後の話になるのですが、EOS Rにおけるフラッグシップのようなもの、プロ向けのモデルなんかの開発も検討されているかどうかも、併せてお伺いしたいと思います」

 真栄田・キヤノン社長「戦略転換というご指摘がありましたけれども、基本的に私どものカメラに対する戦略は変っておりません。一貫して我々はカメラの進化はそのカメラの撮像領域を広げていくんだっていうことを前提に自分たちの×××(聴き取れず)に対する発信をやってきたつもりでおります。それで、今回、このミラーレスをフルサイズセンサーで新しい機種を起こした目的についてでありますが、まさに撮像領域の拡大であります。ミラーレスの特長であります、先ほど開発者の説明のなかにもありました通り、バックフォーカスが非常に短いっていうのは、いままで作れなかったレンズを作れる、例えば28-70 mm F2通しっていうのを、以前のバックフォーカスが大きな、いわゆる一眼レフで作ると、とてつもない大きさになってしまいます。で、このミラーレスのショートバックフォーカスを徹底的に利用して新しい撮像領域に踏み出せるレンズを起こしたいというのが基本的な考えで、まさに今回発表させて頂いた50mm F1.2、28-70mm F2通し、これらのレンズはいままでに無かったレンズ、世の中に存在しなかったレンズだと自負しております。私も実際に商品を使ってみて、その画質を確認しましたけれども、やはりその圧倒的な画質は想像以上でありました。是非、こういった画質を皆さんに使って頂きたいというのが、今回の商品のコンセプトであります。

 で、カニバリ、食い合い等々、皆さん、異口同音に質問されるんですけれども、色んなところで申し上げている通り、弊社は色んなカメラシステムをフルラインナップでお客様に提供していきたいと思っています。で、最終的にはそれぞれのプロダクトに対して、お客様にチョイスして頂く、いうのを前提にしておりますので、そこで結果的にカニバリが起るかも知れませんし、起らないかも知れません。ということで、基本的にはフルラインナップシステムを継続するというお答えになります。  

    で、将来のハイエンド機はどうかということについては、×××(聴き取れず)の商品をここで答えると、私、叱られますんで、残念ながらお答えできません。ご容赦下さい。回答は以上になります」

 質問(東洋経済新報社)「海原さんと真栄田社長にお尋ねします。一点目は今回のEOS Rの開発や企画に関して苦労なさったことです。二点目の質問は今回のカメラに関して、現在、御社、カメラ事業に関しては単価の下落等で少々苦戦をされているというなかでの、ミラーレスは伸びしろがあるので、ここに注力をしたいというようなことが見受けられるのですが、カメラ全体では縮小のなかで、ミラーレスでとりあえず時間を稼ごうというような発想があるようにも感じられます。全社の、いま、ポートフォリオを展開しているなかでの戦略で、今回のEOS Rの投入の位置づけは、どういったところにあるのか、お伺いしたいと思います」

 海原「ちょっと想定してなかった質問なので(笑)・・・。ま、正直にお答えするべきかと思います。エッとですね、やっぱり、ミラーレスを開発していくために、何をやりたいのか、そういったものをレンズ開発等、それからカメラのボディ開発で議論が白熱しました。EFレンズは30年以上継続してきたシステムですけれども、これから新しいRFレンズのマウントを設計するにあたって、将来どういうことが考えられるであろう。で、光学設計からは、いままでミラーが動いてた。そこにレンズをレイアウトすることができなかった。その制約がなくなったら、こんなレンズができる、そういったときに、例えば、よく言われている大三元レンズとかありますけれども、それをショートバックフォーカスでここまで持ってったときに、こんだけ魅力があるのかと、ま、小型化もできる。でも、そこのスペースをさらに使うと、もっとこういうレンズ展開がある。例えば、今回の28-70mm F2ですね。F2の固定ズームとか、そういった提案が一杯出まして、ところが、ボディ側からすると、ショートバックで撮像面の手前にこれだけの径のレンズを置きたいという話があります。じゃあ、それを許した代りにフランジバックは幾つにするか。当然、カメラの構造は堅牢性とかそういったものも考慮しなければいけないですし、それから、そのレンズが入ってくるためのマウント径を幾つにするか、そういった新しいマウントシステムにおける我々の憲法って言ってるんですけど、破っちゃいけない部分、そこをお互いのせめぎ合いというのが結構ありました。で、カメラ側からすると、マウント径を大きくしてしまうと、カメラの小型化っていうのに制限がかかってしまいますので、それが先行されている他社に対して不利ではないかとか、そういったのが結構長きに渡って続きました。でも、今回は先ほどの説明にありましたように、光学性能の追求っていう、新たな領域を拡大するっていうことから、やっぱりレンズにあまり足かせをしてはいけないと、そういう判断をしました。ま、レンズだけが進んでいても、カメラがサクサク動かないと、そりゃ、お客様に使って頂けませんので、高感度機能とかも含めて技術のレベルを上げていかなきゃいけないということで、レンズ開発が宇都宮にあって、ボディ開発が東京にありまして、何度も行き来して、その辺を激論というか、議論してやってきました」  

 真栄田社長「ご質問の二つ目にお答えさせて頂きます。EOS Rシステムは時間を稼ぐために投入した商品ではありません。あくまでも、先ほど申し上げた撮影領域を徹底的に広げていくんだと、その繰り返しで、我々、いままで来たんですけども、そのなかでも大きな×××(聴き取れず)になる商品になると思います。海原の説明にもありましたように、制約を解かれた光学設計、レンズ設計者は僕が見ている範囲においては、極めてモチベーションが高く、このカメラの開発に当たっていたと思っております」

 質問(週刊ダイヤモンド)「真栄田社長に二点お伺いします。あと2年で東京オリンピックというタイミングで、他社さんもフルサイズミラーレスを揃えてくるようですが、御社はもう一眼レフカメラには注力しないのでしょうか。それから、EOS Rはプロ向けというよりは、ハイアマチュアなど、かなり裾野が広いお客さんを対象にしているような印象がありますが、そういった捉え方で正しいのかどうか、お伺いします」

 真栄田社長「EOS一眼レフシリーズ、それから今回のRシリーズ、それからミラーレスMシリーズ、この3種類のカテゴリーについては、これも繰り返しになりますけれども、フルラインナップ戦略をこれからも継続して参ります。その証左と言っては変ですけど、今日も極めて軽量化した400mm、600mm、あるいはMの大口径レンズの新製品投入の発表をさせて頂いております。お客様のチョイスの幅をこれからも狭めないように、プロダクトを揃えていきたいというふうに思います」

 坂田・キヤノンマーケティングジャパン社長「先ほど、ちょっとお話しましたように、ミドルクラス、APS-Cセンサーを使ったカメラの80Dとか70Dのお客様がこのフルサイズのカメラにステップアップしやすい値付けをしようというふうに考えまして、いまお話があった通り、少し幅を広げた形でこのフルサイズを浸透させていきたいということで、こういう値付けをさせて頂きました」

 質問(ホットショットジャパン)「二点お伺いします。今回のカメラの機能のなかでCanon Logや可変NDを搭載したことで、動画という部分に対するアプローチがこれまでのミラータイプの頃に比べると、よりシネマEOS寄りになってきたのかなあ、というようなイメージを捉えたんですけども、今後のシネマEOSとの関係性、そういった点をどのように考えていらっしゃるのかというのがまず一点です。あと、以前、熱暴走とか、そういったところがあったと思うんですども、熱に対する体制というのは、どのような状態になっているのかなあというのが気になるので、その辺りも教えて頂ければと思います」

 真栄田社長「一般的な話になるかも知れませんけれども、ミラーレスカメラというのは極めて動画機能に対して相性の良いシステムであります。そのなかで、我々はさらに映像表現領域を広げたレンズを提供できるという製品になりましたので、ここでもう一度さらにシネマEOSシステムそのものではないんですけども、シネマEOSを使っているユーザーにかなり近いレベルのスペックを今回、Rのなかに盛り込まさせて頂きました」

 海原「鋭いご指摘というか、厳しいご指摘。熱に関しましては、こういったミラーレスにとっては最大の課題です。最近ではシミュレーション技術が結構進歩してきておりますので、熱の逃がし方とか、使い方とか、分散とか、我々はクリアしなきゃいけないという自覚を持っています。熱は当然出てくるんですけども、熱を生むのは何かというと、各デバイスの消費電力です。で、消費電力をとにかく、できるだけ下げて、電力を下げた結果、熱をいかに分散するか、そのためには筐体の構造とか外観の構造に金属は熱伝導率の良いものを使うとか、あとは、お客さんが構えたり、そういったことをするところで巧く遮断するとか、そういった技術はいま発展途上というか、かなり進んでおりますけど、進歩はしております。当然、それを無視して実は撮影していると、こんな機能があるのに全然撮れないじゃない、ということが言われないように最大限努力して参ります。これからも、しっかり努力して参ります」

 質問(フリーランス)「EOS Rのレンズロードマップについて、もう少し詳しく教えて下さい。それから、今回のシステムはフルサイズのみのものかどうか、今後、例えばAPS-Cも出すとか、そういう可能性があるのかどうかを確認させて下さい」

 真栄田社長「レンズロードマップは・・・、お答えできないですね(笑)。二番目の質問にお答えしますと、これ、間違っていたら教えてください。今回のシステムはフルサイズに限ったシステムに対応したレンズで宜しいですか、海原さん?違う?(笑)」

 海原「エッとですね、今後どういった展開があるかですけど、いままでEFレンズがあって、Cサイズにも対応していました。ということで、Cサイズもできないわけじゃありません。そういった意味で、いまから制約をかけようという気は全然ございません。そういったなかで、要は今回のマウントで将来、何ができるか、色んなことを考えておりまして、当然、Cサイズでも、やろうと思えば、できます。そういうシステムです。で。いま、その計画があるかという話になると、ちょっとそこはお答えできません(笑)」

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EOS R ( フルサイズミラーレス一眼 3030万画素)

 F8 (RF 24-105 mm F4)ISO100  JPEG

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EOS R ( フルサイズミラーレス一眼 3030万画素 )

 F8(RF 50 mm F1.2) ISO100   JPEG

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EOS 5D Mark Ⅳ (フルサイズ一眼レフ3040万画素)

 F8( EF 24-70 mm f/4 )ISO100  JPEG

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EOS Kiss MAPS-Cミラーレス一眼 2410万画素)

F7.1 ( EF-M 15-45 mm F3.5-6.3 IS STM )  ISO100  JPEG

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FUJIFILM X-T3APS-C ミラーレス一眼 2610万画素)

 F8( 35 mm F1.4 ) ISO100  JPEG

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シグマ sd QuattroAPS-Cミラーレス一眼 3900万画素 )

F8( 35mm F1.4 DG HSM )ISO100  JPEG

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ニコンD5600APS-Cミラーレス一眼 2416万画素)

F8 ( NIKKOR18-55 mm f/3.5-5.6 G VR )ISO100  JPEG

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ニコンZ7(フルサイズミラーレス一眼 4575万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100  JPEG

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ニコンZ6(フルサイズミラーレス一眼 2450万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

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EOS R ( フルサイズミラーレス一眼 3030万画素)

 F8 (RF 24-105 mm F4)ISO100  JPEG

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EOS R ( フルサイズミラーレス一眼 3030万画素 )

 F8(RF 50 mm F1.2) ISO100   JPEG

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EOS 5D Mark Ⅳ (フルサイズ一眼レフ3040万画素)

 F8( EF 24-70 mm f/4 )ISO100  JPEG

f:id:avreport:20181122235512j:plain

EOS Kiss MAPS-Cミラーレス一眼 2410万画素)

F7.1 ( EF-M 15-45 mm F3.5-6.3 IS STM )  ISO100  JPEG

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FUJIFILM X-T3APS-C ミラーレス一眼 2610万画素)

 F8( 35 mm F1.4 ) ISO100  JPEG

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シグマ sd QuattroAPS-Cミラーレス一眼 3900万画素 )

F8( 35mm F1.4 DG HSM )ISO100  JPEG

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ニコンD5600APS-Cミラーレス一眼 2416万画素)

F8 ( NIKKOR18-55 mm f/3.5-5.6 G VR )ISO100  JPEG

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ニコンZ7(フルサイズミラーレス一眼 4575万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100  JPEG

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ニコンZ6(フルサイズミラーレス一眼 2450万画素)

F8( NIKKOR Z 24-70 mm f/4 S )ISO100   JPEG

 

【投稿日(posted date)】2018年11月23日(November 23,2018)  

【投稿者(poster)】有限会社エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏(nobchan@din.or.jp)・副編集長:吉岡眞里子(marico@din.or.jp)/ AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka(nobchan@din.or.jp)・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka(marico@din.or.jp) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

WELCOME TO

avreport’s diary

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 富士フイルムがフォトキナ2018向けに発表したカメラの新製品、APS-Cミラーレス一眼、X-T3(2610万画素)と中判ミラーレス一眼、GFX 50R(5140万画素)の解像度をチェックした。そして、もう1機種、コンセプト発表という形でフォトキナ2018の前日に発表された1億200万画素のGFX 100 MEGAPIXELS(価格は1万ドルくらいで2019年前半の発売)の試作機で撮った動画の集合写真もちょっと紹介しよう。こちらは解像度チャートでチェックしたものではないので、言うまでもなく、厳密な画質評価が目的ではないが、世の中には、もしかすると、このコンセプトモデルを凌ぐような、もの凄く高い解像度をもったカメラがとっくの昔から存在したと思わせるような集合写真もついでに紹介しておこう。昭和5年岡山県の津山高女で撮られた全校生800人の集合写真だ。

  まず、1億画素の集合写真を3枚見て頂こう。いずれも、動画から切り出したプリントだ。そして、参考資料として、今年のCP+2018の企画写真展「後世に遺したい写真」で紹介された岡山県津山高女の集合写真も見て頂こう。昭和5年に全校生徒800人を津山城に集めて撮った記念写真だ。撮影したのは、いまも現存する1873年創業の津山市・江見写真館。一人一人は豆つぶにしか見えないが、画面にタッチして拡大して見て頂くと800人全員の顔が識別できるはずだ。撮影に使われたカメラは8✖️10よりも大きかったそうだが、画素数は1億画素どころではなかったかもしれない。昨今はフルサイズミラーレス一眼にメーカーもユーザーも夢中になっているが、ニコンキヤノンのフルサイズミラーレス一眼とレンズはあまりにもコスパが悪すぎるので、来年辺りから、大中判フイルムカメラの見直し機運がもしかすると撮影分野によっては高まってくるかもしれない。

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全員が写っている。動画からの切り出しなのに、よく写っているが、昭和5年に撮られた津山高女の集合写真には全校生徒800人が写っている。

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上の写真の一部をトリミング。

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さらにトリミング。GFXの開発を担当している商品企画の大石氏の顔をアップ。

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岡山県津山高女の全校生800人が写っている。私が小学校に入学したときの集合写真も一人一人の顔が識別できるが、高校の同窓会などで撮ってもらった最近の集合写真はなぜか顔が識別できないことが多い。カメラが悪いのか、カメラマンの腕が悪いのか、よく分からないが、フイルムで撮ってくれよと言いたくなるくらいだ。

   GFX 50SとGFX 50Rの解像度を比較

  続いて、GFX 50Sと新発売のGFX 50Rの解像度を比較してみた。富士フイルムの説明によれば、イメージセンサーもイメージプロセッサーも同じものを使っているので、画質はまったく同じとのことだが、比較してみた結果は同じではなかった。どんなに精密な工業製品にも個体差があるからだと思うが、貸出機のメンテナンスが悪いと、同じ製造番号のカメラとレンズを使っても、同じ結果が出ないことはよくあることだ。ただし、50Sと50Rのテスト撮影の結果が違った原因がどうなのかは、よく分からない。

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GFX 50S F4   ISO100   JPEG   レンズ63mm

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GFX 50R F4   ISO100   JPEG   レンズ63mm

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GFX 50S F4   ISO100   JPEG   レンズ63mm

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 GFX 50R F4   ISO100   JPEG   レンズ63mm

 X-T3とX-T2、X-H1、ニコンD5600、ニコンZ7の解像度比較

  X-T3が搭載しているX-Trans CMOS という富士フイルムしか使っていない独特のイメージセンサーは、同社によれば、他社が一般的に使っている、いわゆるベイヤーセンサーの1.5倍に相当する解像度を有しているそうなので、2610万画素のX-T3は3915万画素のベイヤーセンサー搭載機に匹敵する解像度を有しているわけだ。また「他社の4000万画素クラスとも比較してみたが、遜色のない解像力があるという実験結果が出た」という説明もあった。勿論「APS-Cはフルサイズより優れている」と富士フイルムが言っているわけではないが「APS-Cでも素晴らしい写真が撮れるので、必ずしもフルサイズは必要ないだろうし、だから富士フイルムはフルサイズミラーレス一眼を作らないのです」という説明もしている。しかし、個人的には、富士フイルムもできるだけ早くフルサイズミラーレス一眼の土俵に上って勝負すべきだと1年ほど前から思っている。もし、フルサイズがどうしても嫌だというなら、X-Trans COMSの画素数を3000万画素以上にパワーアップして、4500万画素とか5000万画素のフルサイズベイヤーセンサーに対抗するしかないと思うが、ただ、高画素化によって偽色やノイズがさらに増えることにはならないだろうか。実は個人的な素人の感想だが、X-T1(1630万画素)がデビューした当時はあまり感じなかった偽色やノイズの多さが、X-T2(2430万画素)にバージョンアップしてから、とても気になるようになった。もし、かりにX-Trans CMOSセンサーの大型化や高画素化に限界があるのだとしたら、そろそろ、イメージセンサーの根本的な見直しも必要かもしれない。というのは、GFXシリーズのセンサーをご自慢のX-Trans CMOSではなく、平凡なベイヤーセンサーに切り替えてしまったからだ。この事実を知ったとき、とても残念に思ったが、GFXのセンサーをX-Trans CMOSにしなかったのは「5000万画素を越えたら、ベイヤーセンサーでも充分な解像度が得られるから」と、富士フイルムが考えているからだ。としたら、富士フイルムはもうAPS-Cサイズにも、X-Trans CMOSセンサーにも拘る必要はまったくないということになるわけだ。ただ、問題は「5000万画素を越えたら、ベイヤーセンサーでも充分な解像度が得られる」という富士フイルムの説明を鵜呑みにしていいかどうかだ。当ブログの読者なら、GFX 50Sのカラー解像度はX-T1やX-T2のカラー解像度よりも悪いということを既にご存知だろう。富士フイルムは判断が非常に難しい岐路に立たされているのではないだろうか。

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X-T3(2610万画素)  F4  ISO100  JPEG  レンズ35mmF1.4

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X-T2 (2430万画素) F4  ISO100  JPEG  レンズ35mmF1.4

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X-H1(2430万画素)  F4  ISO100  JPEG  レンズ35mmF1.4

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ニコンD5600(2416万画素)  F4  ISO100  JPEG  レンズ NIKKOR 18-55mmF3.5-5.6G VR

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 ニコンZ7(4575万画素)   F4  ISO100  JPEG  レンズNIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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 X-T3 (2610万画素) F5.6  ISO100  JPEG  レンズ35mmF1.4。X-T3、XーT2、X-H1のカラー解像度は中判5140万画素のGFX 50SやGFX 50Rよりも高い。勿論、ニコンのエントリーモデル、D5600やフルサイズミラーレスのZ7よりも高い。

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 X-T2(2430万画素)  F4  ISO100  JPEG  レンズ35mmF1.4

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 X-H1(2430万画素)  F4  ISO100  JPEG  レンズ35mmF1.4

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 ニコンD5600(2416万画素)  F4  ISO100  JPEG  レンズ NIKKOR 18-55mmF3.5-5.6G VR。エントリーモデルだから、この程度のカラー解像度でも我慢できるだろう。

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 ニコンZ7(4575万画素)   F4  ISO100  JPEG  レンズNIKKOR Z 24-70mm f/4 S

カラー解像度はとても40万円以上するカメラとは思えない。

                   ★

 富士フイルムAPS-CやX-Trans CMOSに拘らず、できるだけ早くフルサイズミラーレスに参入すべきだと思うようになったのは、Xシリーズの偽色やノイズが気になりはじめたからだけではなく、モノクロ解像度がニコン850やZ7は勿論、画質にまったく拘りがないように見えるソニーのα7シリーズでさえ、富士フイルムのXシリーズを凌駕するようになってきたからでもある。X-T3のモノクロ解像度はニコンのエントリーモデル、 D5600とあまり変わらないが、これはかなり恥ずかしいことだ。

 もう既に、色んなYouTuberたちが、フォトキナの新製品に尤もらしい解説を加えているが、納得できないのは、彼らが画質については、まったく触れることなく、例外なく、ソニーの瞳AFを褒めちぎっていることだ。像面位相差AFのために使うイメージセンサーの画素数を増やせば、AFが速くなり、瞳AFの性能が上がるのは当たり前のことだが、像面位相差AFのための画素数を増やせば、画質が悪くなることに、彼らは触れていない。勿論、ネット上で像面位相差AFと画質の相関関係について調べてみると、画質が低下するという問題はすでに克服されたという記述も見かけるが、最新のカメラをチェックしてみても、克服された気配はまだない。像面位相差の画素数を平気で増やすことができるのは、画質に鈍感なメーカーか、画質を犠牲にしてもAFの早さや瞳AFの性能を上げたいというメーカーだけだ。

 以下はフォトキナ2018の期間中に富士フイルムが開いてくれたカメラの新製品の説明会の詳報。ICレコーダーに録音した話し言葉を文章化したものなので、分かりにくい部分が沢山あると思うが、許して頂きたい。なお、この説明会では、カメラの説明の他に、カメラ・レンズのデザインとフジノンレンズの優秀さを生かした新規参入のプロジェクターの説明もあったが、長くなるので、今回は光学・電子映像事業部・商品企画の上野隆氏によるカメラの説明だけを紹介することにした。

                  ★

 上野「まず、9月6日に(東京で)発表させて頂きましたX-T3について、もう一度おさらいし、そのあとファームアップで追加する新機能についても簡単に説明させて頂きます。これは何度も皆さんにお見せしている我々のカメラのシステムがフォローする被写体の分布、対応図(省略)です。

 Xシリーズは大体このようなスナップから鉄道写真、ポートレート、スポーツなんかをカバーしているカメラでありますが、より高速、高性能へということで、日々、我々、努力をしている最中でございます。  

 この図の縦軸は解像度を要求するものでして、横軸がいわゆる高速性、高性能、パフォーマンスを要求するジャンルに当りますが、やはりネイチャーの一部、そして、コマーシャル、ファッション、こういったところは、より解像力が必要ということで、我々、GFXシステムでカバーしているわけです。よく、サンドイッチ戦法ですねと言われますけど、APSとミディアムフォーマットで両方を挟んで全領域をカバーしていこうというのが、我々、富士フイルムの方針です。

 まず、Xシリーズはジャンル別にこのような棲み分けになっています。スポーツのフラッグシップとしてはX-H1、ストリートスナップレンジファインダースタイル系、スタジオ、コマーシャルは中判のGFXという棲み分けです。それと、今回のX-T3も含めて、トラベル、ランドスケープと一部のスポーツはTシリーズ。そして、エントリーレベル、初心者の方、もしくはカジュアルに写真を楽しんでいる方向けにAシリーズがあるというようなラインナップになっています。

 X-T3はT1から数えて3代目になります。まず最初に、先日、9月6日にも説明させて頂きましたが、とにかく、この3つが組み合わさったものがXシリーズですと言っても過言ではありません。まず、どうしても小型軽量を追求します。ここは外さない領域として、一番、我々が大事にしているところです。

 これはフジノンレンズです。皆様にはもう釈迦に説法になりますので、細かくは説明しませんが、テレビ、シネマ、そして産業用途、勿論、今回発表したプロジェクター、車載、様々なジャンルにフジノンというブランドのレンズが採用されております。ご存知の通り、フイルムの時代、35mmは当然のこと、中判カメラ、そして大判用レンズ、SCMフジノンがありました。勿論、8×10のイメージサークルをもっているレンズもありました。ありとあらゆるフォーマット、35mmだけではなく、ありとあらゆるフォーマットに対応してきた、かなり希有なレンズブランド、これがフジノンです。それゆえ、非常に光学設計に対する知見、こちらが充分に高いものがあると認識してしています。

 そして、何よりも色再現、80年以上の歴史をもつフイルムメーカーとして、カメラというデバイスだけではなくて、中身である色再現。かつてはフイルムでやってきましたが、それをいまはデジタルで色再現をつくっているということで、この3つが合わさっているからこそ、Xシリーズ、またはGFXの特徴が際立っているというふうに我々は考えております。

 先ほど言いました最も重視したいと言っている小型軽量ですが、例えば、一般的なアマチュアさんとかが欲しがるシステムは何って考えたとき、まず単焦点の明るいレンズ、35mm、50mm、85mm、このF1.4クラス。それと、いわゆるズーム。F2.8とかそのくらいの24-70mm、70-200mmに相当するもの。我々ですと、こういうラインナップになります。これらの重さをフルサイズ版と比べます。実測するために、フルサイズのものを全部買って実測しました。やはり、2kg以上の差が出ました。この2kg以上の差があるものを持って、1日何10kmも歩かないといけません。これがフォトグラファーです。こうなったときの身体への負担ですとか、勿論、金銭的負担も凄く大きい。この二つで倍以上の金額差があります。そういったものを考えますと、先ほど、ちょっとイギリスの某報道メディアさんと会いましたけど、やっぱり、報道の現場でも、いま、小型軽量が求められています。とにかく、少しでも軽いカメラが人気なんだという話をされていました。そういった意味でも、この小型軽量はAPSフォーマットを採用するXの最大のメリットだと思っていますので、これからも追求していく予定です。

 そのレンズラインナップですが、現在、31本のXマウントのフジノンレンズがあります。レンズ交換式を始めて丸7年。2012年の1月にPro1を発表していますので、そこから駆け足でここまで揃えてきましたが、さらに、先日、3本のロードマップを発表しております。もう、ほぼ撮れないものはないという領域に差し掛かってきたと思います。そして、何より、注目して頂きたのはシネマ用のMKX(レンズ)です。Xマウントでシネマレンズというのをいち早くラインナップしたメーカーです。やはりレンズの富士フイルム、レンズのフジノン、というところを是非ご認識頂ければと思います。

 で、X-T3ですが、まずシステムが第4世代に移行しました。Xシリーズ史上最高のパフォーマンスを誇ります。最もその恩恵を被っているのがオートフォーカス、もしくは連写、バーストシューティング、それに連動するファンダー性能、というふうに考えております。

 そして、世界的に、ホント、驚かれている物の一つがやはり動画性能です。一気に4K60P、10bit、4:2:2、しかも、4K30Pまでですと、今度はオール・イントラフレームですとか、とにかくプロのニーズを徹底的に汲み取って、本格的な映画でも撮影できるレベルにまで達しているというふうに思っています。

 で、Tシリーズというのは、T1、T2、T3の写真にも見える通り、基本的に変えないことが最も重要なコンセプトだと、我々、思っていますが、実は操作性などは写真家のご意見を取り入れて、非常に多くの操作性改善を行っています。

 第4世代のデバイスの最もメインとなるのは、このセンサー(X-TRANS CMOS 4)とプロセッサー(X-Processor 4)です。何よりも、銅配線裏面照射型センサーはAPS-Cでは初となります。裏面照射オンリーですと、実は数年前にサムスンさんのカメラが発売になりました。日本では導入されませんでしたが、28メガピクセルのカメラがありました(編集部注:2014年秋に発売されたAPS-Cのミラーレス一眼、Samsung NX1)。

 でも、あれは通常のアルミ配線ですので、銅配線裏面照射のAPSでは世界初となります。画素数は2610万画素。基準感度を160まで下げています。フイルムから馴染みのある方は感度160といったら、やっぱり、富士のプロネガだよね、というところがお分かり頂けるかと思います。

 そして、位相差は全面位相差です。60Pが出るということは、当然、1コマ、1コマの各シャッターが短いということですから、ローリング歪みのない、動くものを動体で撮影したときにも、対応できます。勿論、60Pで撮って、24Pで再生すれば、2.5倍スローが4Kで撮れます。この辺が動画のクリエイティビティを非常に上げていると思います。

 プロセッサーですが、4コアです。クアッドコアで、処理速度が約3倍、高速化されています。RAWは16 bit処理の14 bitです。この高速化されたプロセッサーのおかげをもちまして、カラークロームエフェクト、これがダイレクトに気軽に撮影できるようになりました。GFXに初搭載しましたが、どうしてもプロセッサーに負担がかかる処理ですので、ブラックアウト処理が長い、連写で使えない、色んな制約があって、大体、カラークロームエフェクトを使う方はは、あとからカメラ内RAW現像でカラークロームエフェクトをかけるという作業を強いられていましたが、X-T3は直撮、連写でも大丈夫です。

 また、新世代のコーデックであるH.265に対応していますので、同じ画素数で撮りますと、ファイルサイズは半分で済みます。非常に高圧縮、高効率なコーデックを採用しています。で、先ほど申しましたように、4:2:2 10 bitという非常に表現領域の広いビットレート、10 bitをようやく実現しました。X-H1を出したときにも、かなり、ご好評を頂きましたが、やはり最後に、ビットレートが8 bitというところだけが、特にポストプロセスをやった場合の破綻が大きいということを言われてました。ま、プロセッサー上、どうしても10 bitができなかったものですから、X-T3は端から10 bitを前提に開発に取り組みました。

 これがX-Trans CMOS 4センサーの構造図です。裏面照射になったことで、具体的なメリットと致しましては、(構造図の)三角形をまず見て頂くと横に広がっているのが分ると思います。入射角が広がりますので、周辺の感度が上がります。結果、持ち上げる必要がなくなりますので、ノイズが下がるというようなメリットがあります。

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 もう一つは大口径レンズです。33mm/F1.0を、我々、ロードマップ発表させて頂いていますが、こういったものは非常に光を受け取りやすくなるということが言えるかと思います。

 これはXフォトグラファーが撮ったAPSでの写真(省略)です。我々のブースの作例コーナーをご覧になれば、これがAPSで撮れるんだと、そしてAPSって凄いんだっていうのが、すぐに分ると思います。

 色んなジャンルの写真が撮れるようになりました。特にオートフォーカス、位相差のカバー率が完全に100%になりました。位相差画素の数のみで216万画素があります。低輝度性能はいままでよりもさらに2段上がりまして、-3EVまで行っております。

 シングルポイントAF。シングルポイントってのは一番小さいやつなんですけど、あれを標準サイズでやると、実は1個のセンサーではなくて、あれを今回、240分割して検出しています。X-H1のときに60というお話をしましたが、さらに4倍、処理量を多くして、オートフォーカスを高速化しています。演算速度が上がっています。

 また、顔認識、瞳認識の精度もいままでの倍くらいの精度を誇るようになっていますので、充分、実践で使える瞳AF、顔認識が実現できています。あと、こちら(瞳AF)はコンティニュアスモード、AF-Cでも機能するようになっています。

 また、位相差画素の露出とスルー画の露出を分けて設定することができる仕組みになっています。その結果、低輝度でも、絞り込んだときにでも、位相をちゃんと検出して、精度の高いオートフォーカスを実現するようになっています。

 続いて、ファインダー性能です。電子シャッターを、今回、使用しまして、1.25倍、クロップします。画素数的には1600万画素くらいになりますが、そうすることで、最速30コマのブラックアウトフリー連写が可能になります。また、そのときのローリングスピードは1/60秒と非常に高速化されます。例えれば、X-H1は1/30秒でしたので、クロックにはなりますが、その倍のローリング速度で撮れますので、かなり動体を撮っても、あまり嫌な歪みにならないと言えるかと思います。

 また、プリ撮影機能と言いまして、シャッターボタンを半押しした段階から記録をもう始めてしまいます。当然、そのままやっていると、バッファが一杯になっちゃいますので、ある程度経ったものから捨てていきます。  

 で、今だって言うときにシャッターを切ったそこから遡って、例えば30コマ連写の場合だったら20コマ分を保存してくれます。そういう仕組みになって、シャッターチャンスが若干遅れたと思っても、画像が残っているということで、スポットグラフィー、もしくは鳥の撮影をされている方などから望まれていた機能をようやく積むことができました。  動画性能は繰り返しになりますが、4:2:2 10bit 4K60P、ダイナミックレンジは約12段になります。高速ローリングシャッターと高感度性能、そしてオール・イントラフレーム記録。あまり変化のない動画ですと、いままでの、いわゆるロング・グループ・オブ・ピクチャー、ロングジーオーピー(Long GOP)と呼ばれている記録方式でまったく問題ないです。そちらの方がファイル容量的には少なく済みますが、いわゆるポストプロセシングが多い、後処理の多い本格的な撮影になってきますと、オール・イントラフレームが望まれるようになりますので、こちらに対応したというふうにお考え下さい。で、それを象徴するかのように、ハリウッドの著名な撮影監督のマシュー・リバティーク(Matthew Libatique)さんに短編のスリラー映画を、全編、X-T3で撮って頂いてますので、是非、ホームページでご覧頂ければと思います。マシュー・ リバティークさんはブラック・スワンとかアイアンマンの撮影監督を務めたことでも有名で、ハリウッドを代表する撮影監督のお一人です。

 その他の機能を紹介します。まず、デジタルマイクロプリズムです。70年代、80年代の一眼レフのスプリットイメージの周りにあったマイクロプリズムです。あれをデジタルで再現したマニュアルフォーカスアシスト機能です。こういったものを搭載したりですとか、もう一つはオート・ホワイトバランス・ロックという機能です。これはホントに私たちの肝いりで搭載したものですけど、特にこういう窓際からの自然光、反対側、部屋からはタングステン球。完全にミックス光状態ですね。このときのオートホワイトバランスの設定値というのが富士フイルムが一つ誇っている機能なんですが、これは実はマニュアルでケルビンを設定して、さらにそこから色のバランスに入って、グラフをいじってやっても届かない領域まで行くんです。ただ、その領域ってのは、オートホワイトバランスにしかその領域まで行ける機能がありません。普通、オートとマニュアルの違いというのは、自動でやるか手動で設定できるかで、結果をイコールにできるというのは、オートかマニュアルかだと思うんですが、これはオートでしか行かない領域、なぜなら、ハードウエア、プロセッサーにそういう機能を持たせてやってますので、ソフトウエアだけでは行かないんですね。そこのメニューでやっている分では無理っていうところまで行ってるんで、ここのバランスが良いんですが、ただ、こういうシチュエーションを撮ったことがある方ならすぐ分ると思うんですけど、やっぱり、この二人をもう少し左側に置きたいといってカメラを振ると、当然、ミックスの割合が変るんですよ。そうすると、ここで丁度少し赤みがかぶった絶妙なバランスなのになと思ったときに、もっと赤くなっちゃうとか、逆に窓際に行ったら、もっとデーライトになっちゃうというふうに変っていっちゃうんですね。なので、このホワイトバランスを維持したまま、アングルを変えたいんだというのがやりたくて、オートホワイトバランスをそこで決めて、ここだって言うときにロックをかける、そうすると、そのあと、アングルを自由に振れます。これがオートホワイトバランスロックの最大の強味です。

 次にファームウエア・アップデートに行きますが、HDRです。エテルナ(ETERNA)をベースにHDRの画像設定をできるようにしました。ノーマル比680%という高ダイナミックレンジの映像表現が可能になります。  

 その他、ファームアップを年内に検討しておりまして、まずはF-log撮影とフイルムシミュレーションを同時出力します。これもビデオグラファー、シネマフォトグラファーから非常に要望されていたことで、これを達成します。それと、現在、ちょっと我々のシステムの関係上、1ファイル4ギガに、一旦、ファイルが分割するという事象がありますが、これを改善して、連続で1ファイルに対応するように致します。

 それ以外に、X-H1につきましては、光学手振れ補正機構レンズとシンクロさせて、協調制御をできるようにするということと、あと、急激にカメラを振った場合にISがちょっとカタつくという現象がありましたので、それを直しました。補正は、大体、最大で5.5段から5段まで。いまの現状では、レンズ内手振れ補正が入っているものの段数は、そこでストップされてしまいます。上の白い字で書かれている段数ですが、それが協調制御することで、夫々のレンズで5段以上という数字が達成できることになります。X-T3については以上です。

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                  ★  

 引き続きまして、GFXの説明です。これがGFXの領域が大きく拡大していきす。   

 我々、富士フイルムのカメラというのは1948年のFUJICA SIXに始まりまして、様々なフォーマット、様々なカメラを作って参りました。そのなかでも、やはりレンジファインダーというのが、例えばGWシリーズであったり、GA、GFって、皆さんにも馴染みのあるカメラはずっとレンジファインダースタイルでした。なので、我々のファーストXもレンジファインダースタイル、しかも光学ファインダー搭載でX100、続いてレンズ交換式ということでX-Pro、どちらもレンジファインダースタイル、そして3番目の機種もX-Eということで、光学ファインダーこそないですが、ファインダー位置、カメラのスタイルを含めて、レンジファインダー型で作って参りました。それをいよいよGFXにも搭載ということで、レンジファインダースタイルGFX、これがGFX 50Rでございます。

 先ほど、Xのときにも言いましたが、中判デジタルでたったのボディ775gということで、非常に小型軽量な中判カメラに仕上がってます。先ほど、ビデオを見て頂いたように、スナップ、ポートレートの世界では、発表と同時に写真家から大歓迎のメールが続々と私どものところに届いております。

 性能的には、GFX 50Sとまったく一緒になりますので、特にここでとりたてて言うことはありませんが、先日発表しましたCapture One対応はミディアムフォーマットでは初かと思います。 ということで、いままで写真家の方からGFX 50Sを大変褒めて頂きましたが、ただやっぱり、普段のワークフローがCapture Oneであるとか、場合によっては、他社さんのフルサイズシステムと併用するとか。カメラが変ったせいで、ソフトウエアまで変えなきゃいけない。これは非常にプロのワークフローにはマイナスになりますので、そこを統一したいということで、一種のハードルになっておりましたが、そこをこのCapture Oneがブレークスルしてくれるというふうに我々は期待しています。一方、当然、AdobeさんのLightroomも今後も対応していきますので、これでソフトウエアに対する我々の心配はだいぶなくなった、というふうに考えております。

 新機能としましては、ハードウエア的にはBluetoothが入ったことや、USBが3.0になったことなどがあるかと思います。背面LCDは3方向ではなく、2方向です。重さとコンパクトを優先しました。ファインダーはパネルは一緒なんですが、ファインダー倍率が若干下がって0.7になっています。露出補正ダイアルはGFX 50Sとは異なり、アナログのメカニカルダイアルになっております。十字キーは廃止して、X-Eのコンセプトで作っておりますので、非常にスッキリして、グリップの良い背面をデザインしております。

 これがCapture Oneです。ちょっと複雑なんですが、テザー撮影までフルに対応するのはCapture One Pro。他社さんのカメラも含めて対応するのはCapture One Pro。富士フイルムだけで良いよというのであれば、Capture One Pro FUJIFILMをお使い頂ければ、フルスペックでCapture Oneが使えます。また、テザーはやりませんと、RAW現像だけですという方はこちらのCapture One Express FUJIFILM、こちらは無料になりますので、こちらを使って頂ければと思います。こちらの方はハイエンド機のみならず、すべてのXシリーズに対応しております。まだ、現時点ではフイルムシミュレーション現像には対応してませんで、こちらはCapture Oneのファームアップで、後日、対応すると聞いております。

 こちらが2018年度のGFXシステムになります。50Rは小型軽量、薄型のレンジファインダースタイル、50Sは大型グリップ、着脱式EVF、あと、アクセサリーが充実しています。 また、主にスタジオでクレーンですとか、三脚に載せて、固定して使うっていうときは、GFX 50Sはバッテッリーがサイドスロットになっていますので、三脚から外す必要がありませんが、50Rはなるべく端にはやったんですが、大きな雲台を使うと、もしかしたらバッテリーチェンジに干渉するかもしれませんので、そういったのを考えても、屋外に積極的に持ち出す50R、システムカメラとして考え抜かれた50Sということで、同じ性能でも使い分けられるというのが我々の考え方でございます。

 なんで中判カメラなのかと、よく訊かれます。これだけ発表しているのに、まだ訊かれるのでビックリします。で、フルサイズはやらないんですかって訊かれますけど、ここまで説明をしても、まだ訊かれるのか、ってところがありますが、やはり我々としてはイメージクオリティと言いますか、何よりも画づくりですね。我々、最近、特に思うのは違いですか。よく、中判と35ミリフルフレームの違いは何ですかと。フォーマットの違いで、被写界深度とかっていうのが、よく言われていますけど、やはり画角を合わせちゃうってことが、ちょっと違うんじゃないかなと、逆に我々思ってまして、レンズの表現力って、焦点距離に依存するところって、実は凄く多くて、それが長焦点になればなるほど、変ってくるんですね。なので、よく言うのは、中判の魅力は同じ画角であるとすれば、焦点距離が長くなるってことですよ、というふうに逆説的に説明します。

 どういうことかと言うと、かりに35mm判の110mmレンズのF2ってのがあったとしたら、こういうふうに写るんですが、そこを中判で撮ると、こう写りますということなんですね。要は110mmの圧縮感を持ったまま、広い画角で再現できるわけですね。これはやはり、中判ならではの画になる、さらに皆さん、フイルム時代を思い起こして頂ければ、やっぱり中判で撮ったものと35mmで撮ったものって、違いがもう一目で分かるじゃないですか。何なら、Lサイズプリントにしても分ったと、全然違うねと。でも、じゃあ、そこに解像力の差はありましたかといったら、どっちも同じプロビアの乳剤とか、ベルビアの乳剤を使ってんですから、乳剤にも解像力ってものがあります。だけど、それはベースと切る面積が違うだけで、同じ解像力を持った乳剤を塗ってたはずなんです。だけど判が大きいだけで、あそこまで見え方が変わったっていうのは、この原理なんですね。レンズとのマッチングでこれだけミディアムフォーマットってのは変るんだというところを分って頂ければ、また、それは表現の一つとして意識が変わるんじゃないかな、というふうに思っております。それを直すのは、こういうとこかなと、長焦点化による圧縮感の強調ですとか、ま、当然、判上に写る大きさってのは大きくなります。35mmフルフレームで人の顔を撮りましたら、センサー上で1cmの顔が我々だったら1.7cmで同じ顔を表現すれば良いわけですから、それだけ余裕があるわけですね。ここがミディアムフォーマットのメリットで、勿論、それはAPSとフルサイズの関係にも当たりますので、それはAPSとフルサイズを比べたら、フルサイズに余裕があって、そういう表現ができるのは当然です。なので、我々はフルサイズの方がAPSより優れているってのは認めています。ただ、その為には、それを再現するレンズが、絶対、重要になってきますが、そこで徹底してやってしまうと、大きなものが必要になるので、フルサイズをやらないだけです。フルサイズの方が性能が低いなんて思ったことは一度もないです。ただ、レンズとのバランスとか、色んなことを考えると、専用は専用で機動力はAPSに抑えた方が軽くできるし、値段も安くできるし、皆なハッピーっていう、そういう理屈だと思って下さい。

 以上が50Rですが、ここまでかと思いきや、皆さんには、こちらもご案内させて頂きました。100メガピクセルコンセプト。まだ開発中ですので、言えることが少なくて申し訳ないんですが、1億200万画素のセンサーを搭載しております。裏面照射型で民生用のミラーレスデジタルカメラとしては世界初の搭載になります。プロセッサーは第4世代です。像面位相差はカバー率100%の像面位相差を積んでおります。また、ボディー内手振れ補正を搭載しています。やはり、高画素になったが故に三脚を使わなくては撮れないっていうようなカメラが正直言ってあるかと思います。でも、それでは折角の機動力ってのが生かせない、ミラーレス化によって、折角、小型軽量に作れたんだから、手持ちでバンバン撮って欲しいというのを考えまして、我々はボディ内手振れ補正を入れようと、いうふうに思いました。

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 また、GFX 50Sを出したときに、動画系メディアの方から、もしくはシネマトグラファーから、これで4Kが撮れたら最高なんだけどと、いうふうに言われました。それを実現しましょうということで、今回、30Pですが、中判ミラーレスとしては世界初の4K動画を搭載しています。

 センサーの構造は先ほどお見せしたんで、特に言うことはありませんが、やはり同じように裏面照射CMOSになります。これは全面位相差です。なので、頑張ればと言いますか、動体撮影、スポーツ撮影なんかに中判でチャレンジするという写真家が現れるんではないかなという期待も正直ございます。

 こちらがボディ内手振れ補正機構(省略)です。ま、これだけの大きなセンサー、それ込みでデバイスがくっついているものを振って補正するわけですから、必然的にその周りの構造体が大きくなります。今回、X-T3にIS(手振れ補正機能)を積まなかった理由として、やはりキーはあのサイズを守ることが大事だということをお話したかと思いますが、それと同じ理屈で、この大きさになるので、あそこに飾ってありますモック、あの大きさになりますと、いうところが言えるかと思うんですが、あのサイズも某他社さんの一眼レフのフラッグシップ機とほぼ同等の大きさ、重さになるんじゃないかなあと、もしくは、ならないといけないなあという、まあ、最終的にはこれから開発しますので、分らないですけど、そういうところを逸脱してまでってのは考えてませんで、我々、勝算があるんじゃないかと思って、今回、このボディ内手振れ補正にチャレンジしたということです。   このGFX 100 MEGAPIXELSは先ほども申しましたように、動画も入ってますということで、革新的なカメラにしていきたいなあと思っております。1億画素というだけであれば、他社さんにも中判一眼レフであるのは、皆さん、ご存知かと思います。ただ、まあ、お値段も相当、高級車1台買えるくらいの値段がしますし、なかなか、それを使って仕事ができるという写真家、もしくはアマチュアの方も少ないかと思いますが、高いとはいえ、そちらに比べましたら、我々、先日発表したときは、大体、1万ドルくらいが目安じゃないかと、いう話をさせて頂きました。これも最終決定ではないので、どうなるかまだ保証はできませんが、ま、そういうターゲットを目指して、プロであれば誰もが買える、もしくは50メガでも皆さん、ご存知の通り、充分な画質を持つわけで、我々が目指したいのは、フイルム時代、プロ写真家で中判カメラを持ってないですというときに、少なくとも私はほぼ会った記憶がない、仕事に合わせて35mmを使う、ここは大判だから中判を使う、もしくは8×10を使う、ちゃんと用途に合わせて、カメラのフォーマットを切り替えて、ちゃんと、やってました。いま、なぜか、皆さん、35mmフォーマットばっかりで、じゃあ、ここ、大きなポスターなんですけどとか、ちょっと圧縮感のある撮影でお願 いしますっていったときに、じゃあ分りました、借りてきます。これ、写真家としてないんじゃないですかと。全員がミディアムフォーマットを持ってて当り前ですっていう時代を、我々、GFXでつくりたいなあ、というふうに思います。

 ご覧になった方も多いかと思いますが、こちらに飾ってあります写真(冒頭で紹介)は実験機でちゃんと1億画素のセンサーで撮りました。中央に写っているのは、うちのGFXを担当している大石ですけど、これが実は動画で、しかも、この集合写真から切り抜いたものです。私も端の方にちょっと偉そうに座ってますけど、これが我々がやりたい1億画素の画です。ま、集合写真ですけども、色んな所に高画素っていうのは、まだまだメリットがあると思ってますし、当然、エディトリアルの世界、もしくはプロが撮ったものをアートディレクターがトリミングをする、そうなったときでも、しっかり画素が戻って、作品として使える。こいうことを考えますと、1億画素は非常に期待してもいいのではないかなと、いうふうに思います。

 そうなりますと、最終結論的になりますが、Xが広がる、高性能になります、GFXも100メガでより高性能側にきつつ、低価格になりますので、下の領域、Xがかぶるところまで行くというところで、完璧に全撮影ジャンルをカバーしに行くというところができるのではないかと。なので、我々、富士フイルムにフルフレームは必要ありませんというのが趣旨でございます。

 ま、ボディだけあっても、しょうがないですね。レンズが重要です。GFXのレンズは現時点でここまで揃ってます。7本ありますが、ロードマップ発表もあります。来年度になりますが、2本出ます。望遠ズームとコンパクトプライムレンズ、50mmF3.5です。それと、特に日本の写真館さんからの要望の高い50mmから100mmの間を制御できる標準ズームレンズ、このエリアをまずは充実させてカバーしていこうというふうに思っています。  望遠ズームですが、非常に軽量に仕上がる予定でおります。当然、100メガ、1億の解像力を持って、リニアモーターも使って、静音で駆動します。手振れ補正が入ってますので、手持ち領域も充分使えるかと思います。

 小型標準レンズ。これは50Rに最適です。本来ですと、同時にお出しできれば良かったんですが、諸般の事情でちょっとずれます。開放でF3.5という充分な明るさを持ちながら、非常に小型に仕上がっております。それと、最後が中望遠系のズームレンズです。標準といったほうが良いのかなとも思いますが、準広角から中望遠までをカバーするズームレンズになります。開放F値は4一定です。

 Xマウントレンズも冒頭説明しましたが、現在、31本のレンズがあります。カバー率としては、35mm換算でいまや15mmから1200mmまでをカバーできるようになっています。

 これがロードマップの最新版(省略)です。やはり、33mmのF1.0辺りに大変期待が集まってるなあというのがあります。もう一方で5倍のF4通しズーム、16-80mm。こちらも非常にユーティリティの高いレンズになるかと思います。本年度のレンズは先日発表しましたこの2本。大口径望遠のXF200mmF2と世界最広角のワイドズームレンズ、XF8-16mmです。

 こういったサードパーティーさんのフィルターなんかでも対応できます。前玉が大きいので、ちょっと純正フィルターがつかないんですが、こういったものも考えています。また、コンパクトシリーズとしては、16mmのF2.8、そして先ほどご紹介しました16-80mmの5倍ズーム、そして33mmです。そこにモックアップがすべて飾ってありますので、是非ご覧頂ければというふうに思います」  

富士フイルムはなぜフルサイズミラーレス一眼をつくらないのか」をもう一度聞いてみよう。

 富士フイルムはなぜフルサイズミラーレス一眼を作らないのか。多くの人が不思議に思っているはずだ。その回答は上記のフォトキナの説明会で紹介された通りだが、実は9月6日に東京で行なわれたX-T3の事前説明会でも「世の中、フルサイズでないとカメラでないという勢いになってきたが、それでも富士フイルムはフルサイズミラーレス一眼をつくらないのか」という質問が質疑応答の時間に出た。以下は上野隆氏の回答。  

 質問「X-Tシリーズに搭載されている2400万画素クラスのX-Trans CMOSセンサーの解像度は3600万画素クラスのベイヤーセンサーの解像度に匹敵すると以前おっしゃっていましたが、X-T3のX-Trans CMOSセンサーは2610万画素になりましたから、解像度はもっと上がるのでしょうか」

 上野「X-Transの解像力増幅効果は同じです。我々もX-T2と撮り比べをやりまして、確実にチャート本数で言いますと、上がっているのを確認しております。X-transの解像力はベイヤーの大体1.5倍ですので、2400万画素のX-Transの解像力は3600万画素のベイヤーに匹敵し、2600万画素のX-Transは3800万とか3900万画素のベイヤーセンサーの解像力に匹敵するわけです。他社さんの4000万画素クラスとも比較してみましたが、遜色のない解像力があるという結果が実験で出ています」  質問「世の中、フルサイズでないとカメラでないと、いうくらいの勢いになってきていますが、なぜ富士フイルムAPS-Cに拘るのか、もうちょっと強くアピールできないのでしょうか」  上野「済みません。充分アピールしているつもりですけど、まだ足りてないということかと思います。先ほど、冒頭にライトサイジングという話をさせて頂きましたが、やはり、センサーが大きくなって、まあ、大きくなるだけなら、まだ良いんですけど、さらに画素も上がっています。それを解像しようとすると、確実にレンズは大きくなります。ましてや、画素ピッチがあれだけ小さくなったものに解像していくためのレンズの設計精度を考えますと、組立時間も伸びますし、硝材も大きくなります。それに非球面を入れたら、とんでもないことになります。となると、まあ、他社さんのことを私どもがどうこう言う立場にはございませんが、やはり(他社さんが発表なさった新製品のレンズの)金額とかを見ていると、まあ。かなり良いお値段だなと。ただ、あれは必然かなと。我々、作っている人間から見ても、あのセンサーの解像力通りの画像をちゃんと出せるレンズを作ったら、あの値段になりますよね。  じゃあ、フルサイズのカメラや値段の高いレンズがないと、良い画質の写真が撮れないのかというと、ここにサンプル写真が並んでいますが、これだけの写真が撮れて、何の不満があるのかなと思います。これだけの写真が撮れるのであれば、やはり小型で軽量で、いつでもカメラを持ち歩けるようにしたほうがいいと思います。どんなに性能が良くても、カメラを持ってなかったら、写真は撮れません。しかし、何キロもある荷物をいつも持ち歩けますかという話ですよね。写真にとって一番大事なのは、カメラを持っていることだと思います。そのために一番重要なのが小型軽量だと思います。で、なおかつ、イメージクオリティが大事ですので、小さすぎても駄目だと思います。勿論、もう少し解像力が欲しいんだ、というニーズがあるのも承知しております。それについては、我々、GFXという形で回答を提案しております。私が物づくりのコンセプトとして、いつも言っていることですが、専用に叶う万能はないと思うんですね。どんな道具でもそうだと思います。万能品って色々ありますけど、専用品になったときに、その専用分野で万能品は確実に勝てない、ということを考えると、我々は機動力でAPS、高画素・解像力でGFX、この2つを揃えて並べるのがベストだと思っています」

【投稿日(posted date)】2018年11月12日(November 12,2018)  

【投稿者(poster)】エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏(nobchan@din.or.jp)・副編集長:吉岡眞里子(marico@din.or.jp)/ AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka(nobchan@din.or.jp)・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka(marico@din.or.jp) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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avreport’s diary

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 Lマウント・アライアンスのメンバーになったシグマはFoveonセンサー搭載のLマウントフルサイズミラーレス一眼を2019年中に発売すると公表したそうだが、果たして鵜呑みにしてもいいのだろうか。

 フォトキナ2018の3日目の午前10時過ぎ、シグマブースに同社の山木和人社長を訪ねたが、すでに取材の予約が一日中ぎっしりということで、山木社長はシグマで一番の人気者、畳家久志氏を代打に指名してくれた。畳家氏は同社商品企画部・商品企画課・課長。韓国のサムスンから転職してきた異色の人物だ。

 Lマウントアライアンスが発表されたのはフォトキナ2018開幕の前日、9月25日。その日の午前中に開かれたライカカメラの記者会見でのことだったが、プレゼンテーションステージの上にはパナソニックの本間哲朗専務とシグマの山木和人社長まで並んでいるので、一体何ごとなんだろう、さては、パナソニックが業績不振が伝えられるライカカメラとシグマの2社をまとめて吸収するのかなと、割合、違和感なく思ったが、まさか銅メダルを3枚張り合わせるアライアンスの発表があるとは思いもしなかった。

 というのは、ステージ上のライカカメラの社主、カウフマン氏が終始、苦虫を噛み潰したような顔をしていたのに対して、パナソニックの本間専務が満面にはじけんばかりの笑みを浮かべ、そしてもう一人の山木社長はというと、何だか、はにかんだような笑みという、微妙に違った表情だったものだから、決してライカカメラにとって、良い発表があるとは思えなかったわけだ。

 それに、ライカカメラのような名門企業と日本を代表するようなエレクトロニクスメーカーが他人のふんどしで相撲をとるようなことをするはずがないと、迂闊にも思い込んでいたからだ。

 しかし、この3社には常識が通用しない側面があるので、常識では恥ずかしいことでも、平気でやってしまうことが多いのだろう。なぜか、この3社からは最近、業界紙に対して記者会見の案内が届いたことがない。とても閉鎖的な3社だが、果たしてユーザーにはどんな顔で対応するのだろう。以下は畳家氏とのインタビュー。

       ★

 ★そもそも、このLマウントアライアンスの話はいつから始まったんですか。

 「別にLマウントに限らずに、我々がミラーレス用の交換マウントを使いたいよ、というのは、実は以前のsd Quattroを開発した時期から色々検討してたんですね。ただ、その当時は、結果的にはSAマウントを維持してミラーレス化をしたんですけど、やはり我々単独のマウントでSAマウントをさらに、例えばミラーレス専用のシグマ独自のマウントにしたということでも、なかなかお客さんって、ついてきてくれないのかなというのもあって、最初はSAマウントを維持したわけですね。ただ、やはり世に出してみると、お客様は、これやっぱ、ここ外れるよねとか、色々、お声を頂いて、やっぱり次の段階にはミラーレス専用マウントをやりたいよ、という思いが我々としてはありました。

 結果的に色々お話を伺うなかでは、パナさんも、当然、マイクロフォーサーズをずっと主導してこられて、ただ、それをやりながらも、いつかはフルサイズという話ももってらしたようで、我々とパナさんというのは、フォーサーズ系のアライアンスでも一緒にやらせてもらってますし、時々、そういう意見交換はさせてもらっているので、それで、ちょっと色々話をするなかで、何か一緒にやれないのかなというのは、ですから、もう3年前くらいの話なんですかね。ですから、別にそのときはLだっていうのはなくて、要は単独でフルサイズ専用のマウントってやるのは、なかなか、お客さんにメリットもないので、何とかして、巧い形はないかというのが、その時代でした」

 ★そのときは、ライカは絡んでいなかったんでしょ。  

 「そうですね。ただ、まあ、結果的には、あとから聞いた話なんですけど、パナさんはパナさんで、ライカさんとも当然やってらっしゃるので、そちらとは、ちょっとお話があったようですね。ただ、我々には、直接、ご照会がなかったので、どういう形が良いだろう程度の議論だったんですね。それがホントの意味で具体的なところというのは、2017年の頭にもう正式にLというものの細かな仕様とか、基本的なところを含めた話が出てきまして、これを我々3社でちゃんと、やるかどうかという検討段階に入りました。そのなかでは、単純に物理的な、メカニカルな部分というのは、もう、Lできっちり決められていて、別に何も悪い所がない、良くできたメカになっていますので、それはそのまま踏襲しましょうと。ただ、レンズの通信の部分については、それぞれ各社、やりたいことというのは若干、ズレがあったりするんですね。パナさんであれば、パナさんがもっていらっしゃる通信技術を活かしたい、我々は逆に、DSLR系でキヤノンさんのEFの通信の部分ですとか、ニコンさんのFの通信の部分ですとか、色々、ソニーのEマウントの部分も含めて、我々として、各社の色々な通信のやり方は分っていますので、一番効率の良いもの、というのをやりたいよと、で、当然、元のLではできてませんよと、その辺のディスカッションをして、当初のLよりは一つアップグレードした通信規格を盛り込めそうだというのが見えたので、最終的にやりましょうという決定をしました」

 ★マウントの口径とかバックフォーカスの長さは元のままで、通信の部分が変るわけですね。  

 「そうですね。通信の部分も互換性はちゃんと確保してますので、例えば、いまのSLのカメラに、今後出る我々のレンズですとか、パナソニックさんが出されるレンズとかをつけて頂いても、充分、機能すると。で、それを実現したうえで、新しいカメラではより新しい、柔軟な通信ができるような仕組みってのを入れてます」

 ★Lマウントアライアンスが発表された翌日の9月26日に御社の山木和人社長がWEB上にメッセージをお出しになりましたね。  

 「ハイ」  

 ★あのメッセージのなかに「Lマウントが最も理想的なマウントだ」と書いてありますが、ニコンキヤノンソニーのマウントに比べて、どこが理想的なんですか。  

 「当然、それぞれ各社さん、自分たちの採用するものが良いというふうに言われるのは間違いなくて、我々も我々の使い方で見たときに、Lというのがベストだいうふうな理解をしています。一つはレンズの固定ですね。Lはご存知のように、4本爪で締結する方式をとっています。恐らく、通常の撮影レンズであれば、3本爪であろうが、4本爪であろうが、そんなに違いはないと思うんですけど、我々は例えばシネマ用のレンズも持っていたり、シネマ用のEOSマウント、EFのマウントの経験とかもあるので、将来、まだちょっと具体的にはこれからで、何も決ってはいないんですけど、かりに将来、Lマウントを活用して動画のシネマカメラですとか、シネマ用レンズとかを考えていくときには、より4本爪のほうが堅牢性があるというのがまず一つですね。  

 あとは、ちょっと先ほど申し上げたんですけど、レンズ通信の柔軟性というところを、かなり今回重視してまして、それが我々の既存のDSLR系のレンズを、かりにコンバータを介してLマウントのカメラに付けた場合でも、なるべくロスなく通信ができるような仕組みが今回、入ることになりましたので、その辺りも含めて、既存のものよりはLマウントのほうが、我々のシステムとしては最適だというふうに考えています」

 ★マウント径を55mm(ニコンZ)とか54mm(キヤノンRF)といった巨大なものにすると、レンズの値段がどうしても高くなるという指摘がありますが、マウント径が51.6mmのLマウントなら、レンズの製造コストはニコンキヤノンより下がりますか。

 「正直、ほぼほぼ、変らないと思ってます。有効径という意味からすると、一般論ですけど、例えばソニーさんのEマウントというのは、マウントの内径を正面から見て、若干、センサーがケラレているんですよね。ていうと、やっぱり、まっすぐ周辺には光が届かないということなので、どうしても斜めからの光で周辺の画をつくるっていうと、やっぱり、どうしても周辺光量が落ちてしまうんですね。それはもう、マウントのメカニカルに制限されたことです。当然、キヤノンさん、ニコンさんの新しいマウントというのは完全に余裕がありますから、まったく問題ないと。じゃあ、その余裕というのは、どこまで本当にあったほうがいいの、という世界になるので、我々、別にそこまでなくても全然問題ないよと。51.6mmというLマウントの口径は、例えばライカさんのSLのカメラを見て頂ければ分るんですけど、ちゃんとフルサイズのセンサーの両肩ですね。ここから、さらにちょっと余裕をもってマウント径が構成されていますので、必要充分な有効径を確保できております。

 あと、我々のシステムは、恐らく、ま、当然、将来は分りませんけど、現時点ではフルサイズ、あとは可能性として、APS-C、そこまでを考えてますので、フルサイズ以上のセンサーをかりにやるかどうかっていうと、今の時点ではまったく考えてないです。ですから、フルサイズというフォーマットまでで考えた場合には必要充分な有効径を持ってます。  

 あと、フランジバックの話もあるんですけど、当然、短ければ短いほど、レンズ設計的には有利な面はあるんですけど、ちょっと懸念点としましては、例えば、センサーは光を取り込むためにマイクロレンズを表面に貼り付けているんですけど、そこに乱反射がきたものが返ってきて、例えばIRのガラスとかに逆に反射をして写り込むような現象っていうのが、どうしてもあるんです。その分というのは、やはり、フランジバックが若干長い方がそれを打ち消しやすい。  

    もう一つは、まだ全然、規格もないんですけど、先ほどちょっと言いましたね。Lマウントをかりに、今後、シネマカメラとかシネマレンズの方にまで拡大しましょうよというときには、実は20mmのバックフォーカスがあると、そこに可変のNDフィルターとかを入れられるんですね。正直いって、16mmにしてしまうと、そこはもう何も入れられないから、その辺も視野に入れて、我々としては将来性を考えたときに、無理に15mmとか16mmとかの限界値ではなくて、20mmくらいの方が一番扱いやすいんじゃないかなというふうには考えています」

 ★Lマウントアライアンス加盟3社の役割分担はあるのですか。

 「正直、役割分担っていうのはありません。ただ、言えるのは、元々、ライカさんが持っていらっしゃったLマウントのシステムですので、そういう意味ではライセンサーという意味でのライカさん、そのライセンスの供与を受けるパナソニックさんと我々がライセンシーという立場はあります」

 ★ライセンスは有料ですか。

 「いえいえ。特にお金の話ではないですね、まったく」

 ★Lマウントアライアンスにもっと多くのメーカーが参加してくる可能性はありますか。  

 「特に否定はしていません。ただ、まあ、どういうんでしょうね。全部オープンですよ、自由に使って下さいねという立場ではないので、やはり、ちゃんと我々と話をさせて頂いて、どういうんでしょうね・・・」

 ★アライアンスに入るには契約をしないといけないわけですね。

 「ハイ。ですから、リクエストがあれば、すぐに検討させて頂きます」

 ★黙って、無断でLマウントを使っちゃ駄目ですよということですね。  

 「そうです。オープンにしちゃうと、まったくコントロールが効かなくなるんですよね。メカだけならともかく、通信まで入っちゃうと、それでコンパチビリティがなくなると、お客様の問題になっちゃうので、なるべく、そういうのは避けたいなと思っています。ですから、正式に言って頂ければ、ちゃんと我々で検討します」

 ★単純に素人が考えると、カメラはライカパナソニックが作って、レンズはシグマが供給すると考えてしまいますが、そうじゃないんですね。  

 「そうではありません。そうではないので、敢えて山木(シグマ社長)からのメッセージというのを出させてもらったんですね。何も言わないと、シグマだから、ま、レンズを出すのねとか、マウントコンバータを出すのね、くらいな話になるんですけど、そうではなく、あくまで我々3社対等にアライアンスとして発表させてもらいましたので、我々も当然、ボディもやります、勿論、マウントコンバータもやります。レンズもやります。各社、ボディ、レンズ、それぞれやるので、その意味でまったくイーブンですね」

 ★今回のアライアンスが3社連合でなく、かりに、ライカパナソニックの2社連合だった場合、必要なレンズをしっかり揃えることができると思いますか。

 「例えば、我々がいなくて、ライカさん、パナソニックさんで進んだ場合に、レンズのラインナップがちゃんと揃うんでしょうか、ということですかね。ま、頑張ってラインナップは揃えられると思うんですけど、正直言うと、お客様から見た場合に、やはりバリエーションの少ないものというのは、魅力のないシステムになってしまうので、逆に私がお客さんの立場であれば、敢えて買おうと思うシステムじゃないのかなという気がしますね。やはり、そういう意味では、バラエティを持っている我々が入ることで、当然、頑張ってLマウント化もしていきますので、初めてお客様がキヤノンニコンだけじゃない、別の選択肢としてLマウントを選んでもらえるきっかけになるかなと思っています」     

 ★SAレンズのLマウント化も考えていらっしゃるんですね。

 「勿論、それを目指して開発しています。それから、キヤノンさんのボディを使われているお客様がシグマのArtレンズをいま使ってますよと。非常に写りも良くて、あらゆる用途に使えて非常に便利なんだけど、かりにシグマが来年、FoveonセンサーのEマウント(多分、Lマウントの間違い)カメラを出したときに、ちょっと面白いカメラだよねと。そこにアダプターさえ入れれば、お客様がいま持っていらっしゃるキヤノンマウントのArtレンズをそのまま使えますので、これは凄く便利でしょうと。そこを目指したいなと思ってますね」  

 ★御社の山木社長は「SAマウントカメラ・レンズをご愛用の皆さまへ」(2018年9月26日付)というメッセージのなかで、[SIGMAはLマウントをシステムの軸としたフルサイズミラーレスカメラ開発を始動します」とおっしゃっていますが、Foveonセンサーを搭載したフルサイズのLマウントカメラボディを開発するとはおっしゃっていません。  

 「でも、表現としては含まれています」  

 (編集部注:何度読み返してみても、Foveonセンサー搭載のLマウントフルサイズミラーレス一眼を開発するとは書かれていないので、画像処理の難しいFoveonセンサーはいずれ放棄するというメッセージと理解したほうがいいのではないだろうか。富士フイルムがX-Trans CMOSセンサーとベイヤーセンサーの併用を始めたのはご存知の通りだ)  

 「ああ、そうか。そうですね。吉岡さんは、ちょっとご招待できてなかったかもしれません。アノー、前日の夜(フォトキナ2018開幕の前日の9月25日夜)に、我々のプレスカンファレンスを開かせて頂いて、立食形式でやらせて頂いたんですけど、そのなかで、もう少し詳しく、山木からのメッセージということで、細かく発表させてもらってます。そのなかで、フルフレームのFoveonセンサーのカメラを2019年中に出す予定ですと、いうふうなことを明言しましたので、これはある意味、世間の皆様へのお約束ということで、我々、やっていきます」

 ★2本立てということはないんですか。Foveon と同時にベイヤーセンサー搭載のLマウントフルサイズミラーレス一眼も開発するということはありませんか。

 「今後の製品なので、どうするかってのは、正直、何とも言えませんけど、少なくともシグマのカメラの特徴というと、やはりFoveonの写りというのが、誰もが思われるところですから、まずはそこをきっちりお出しするというのが必要かなと思っています。将来的にはバリエーションとして、違うアプローチもあっていいのかと思いますけど」

 ★シグマが現在つくっているsd Quattroやsd Quattro Hといったデジタルカメラはフル充電で撮れる枚数があまりにも少ないので、怖くて取材には使えません。Lマウント連合に入ったのを機に、最低400枚くらいは撮れるカメラを作ったほうがいいんじゃないですか。スペック表に撮影枚数を堂々と記載できるようにしたほうがいいんじゃないですか。  

「ある意味、私がシグマに入って、やるべきところっていうのは、そういうところかなと思っています。いままでのFoveonカメラも決して悪いわけではないんですけど、画質はナンバーワンでも、カメラ全体のパフォーマンスとしては最低だと」

   (編集部注:畳家氏は旧旭光学出身だが、サムスンを経て昨年、シグマに入社)

 ★総合点が良くないと。  

 「これはイカンでしょと。やはり、普通の人に普通に使って頂いて、ストレスのないレベルっていうレベルをちゃんと設定して、これはクリアしましょうと。勿論、処理が大変だとか、色んな言い訳は分りますよ。でも、そういう言い訳って、エンジニアの言い訳なので、お客様は関係ないですよね。お客様は触って、使って頂いて、最低限、ストレスのないもの。ナンバーワンのスピードでやれってわけじゃないです。ただ、それをやらないと、やっぱり、商品として成り立ちませんよと。特に、APS-Cなら許せても、フルフレームになると、さらに高いレベルを要求されますので、そこは私もできるかぎり、開発の方を叱咤激励しながら、いま進めています」

 ★Lマウントを採用したフルサイズFoveonセンサー搭載のミラーレス一眼の画素数はどこまで上げられますか。

 「まだ、スペック的なところは済みません、何もお話はできないんですけど、ただ一つだけお話できるとすれば、そんなに画素数は求めていません。それだけはお話できます。それよりは、ちゃんと1画素の情報量をきっちり、さっき言った光を取り込めるフォトの量をきっちり確保して、1画素の情報量というのを大事にしながら、必要充分な画素配置というのを、いま考えていますので、フルフレームになったから、もの凄い高画素でということではない、と思って下さい」

 ★念のための確認ですが、Lマウント連合加盟のライカカメラとパナソニックに対して、シグマはレンズを何種類、何本、供給しろという条件はついていないのですね。         

 「それは本当にありません」

 ★条件を守らないと、どれだけのペナルティ、という決まりもないわけですね。  

 「その辺は日本だけでなく、海外のメディアさんも、凄く気にされていました。ライカパナソニックとシグマって、まったく毛色の違う会社じゃないですか。この、まったく毛色の違う3社が仲良く進むっていうのは、どういうことなんだみたいな、当然、思われるんですけど、でも、我々からすると、逆に本当のコンペティターじゃないんですよね。狙っている価格帯も全然違いますし、例えばパナさんであれば、動画にもっとフォーカスするですとか、商品性もまったく違いますし、ですから仲良くやれてます」  

 ★シグマは3社連合の話が始まるずっと以前からフルサイズのカメラは作りたいと思っていたんですか。

 「そうです。やはり、最終的に商品として、レンズ交換式のカメラとして一つの頂点と言いますかね。やるためにはフルサイズは必要だろうと思っていました。じゃあ、フォーサーズは駄目なのかとか、じゃあAPS-Cで充分じゃないかっていう議論は、当然、よく分っていて、我々もAPS-Cでずっとやってたりもしてましたけど、でも、やっぱりお客様の声としては、最後はフルサイズという声を常に多く頂いていましたので、まずはやらなきゃいけないゴールかと思っています」

 ★元々、パナソニックフォーサーズでなく、ニコンと組んでAPS-Cのカメラを作りたかったという話を聞いたことがありますけど、パナソニックがフルサイズのカメラを作ろうと思い始めたのはいつ頃からだと思いますか。彼らはどう言っていますか。

 「私が聞いているのは、割と同じような時期で、3年くらい前からだと思います。ただ、それ以前にパナソニックさんの内部でどういう話がされていたかというのは、我々には分りません」

 ★きっかけは、ソニーのα7シリーズの評判が良くなってきたからですかね。

 「そこはレベルがどうであれ、間違いないでしょうね」

 ★今回のアライアンスはライカパナソニック、シグマ、3社の連合ですけど、他の組合せになる可能性はなかったんですか。  

 「正直、まったく分らないですね」

 ★シグマの代りにタムロンということはないでしょうけどね。  

 「ライカの社主のカウフマンさんの話としては、シグマがどうっていうことよりも、やはり、日本のレンズメーカーのなかでもオーナー企業に凄い敬意をもって頂いていて、言い方は失礼かも知れませんが、雇われ社長ではなくて、オーナーカンパニーとして、キッチリやっているというところに、カウフマンさんと、うちの山木とお互いにリスペクトする部分があって、割と大きなイベントとかで、ちょっと、そのあとに一緒に食事をしたりというのが過去からあったんですね。そういった関係で、ライカさんとしても一緒にパートナーとして長くやれるってのが、レンズ的にはシグマってのはあったのかなと思いますけど」

 ★今回の3社連合に対する率直な感想は「銅メダルを3枚張り合わせても、金メダルにはならないよ」だったんですが、3社とも金メダルを狙っていらっしゃらないみたいですね。  

 「厳しいご意見ですね。ただ、メダル争いをしようというのとは、ちょっとベクトルが違うところですね。そこは本当にぶれずに我々も表現していますけど、カメラ、レンズを使って頂くお客様のためというのを、我々もパナソニックさんもライカさんも、今回は同じようにメッセージを出させてもらっているんですけど、やはり、もうカメラっていうものは、1億台とか売れてる時代じゃないので、一つのシステムに一つで縛るという考え方って、もう時代遅れじゃないかなと」

 ★そういう意味で、Lマウントをもっとオープンにすべきじゃないですか。例えば、タムロンにしてもシグマにしても、ニコンキヤノンのカメラに装着できるレンズを作っているわけですから、Lマウントアライアンスのメンバーに入らなくても、自由にLマウント用のレンズやカメラを作っていい、ということになりませんか。

 「頑張って、例えばリバースエンジニアリングをしてもらって作るってのは、別にそれを我々が止めることは何もできないんですけど、通信の部分がよく分からないまま作ると、互換性の部分で不具合が出ますとかってなっちゃうと、システム全体の信頼度が落ちてしまうんですね。そこを少し懸念はしています」

 ★ということは、シグマやタムロンが現在作っているキヤノンニコン用のレンズも完璧な互換性は保証されていないということですね。

 「ハイ。我々としては、この時点のカメラまでは充分問題ないんだけど、例えば新商品が出て、新しい機能が入りましたというと、やっぱり我々では対応できない部分があるので、随時、ファームのアップデートをして、ご提供するという形にせざるを得ないんですね」

 ★タムロンはLマウントアライアンスに入っていませんが、Lマウントのレンズを出す可能性はあるわけですね。

 「ないとは言えないですね」

 ★沽券に関わるので、出さないと思いますけどね。  

 「我々が入っちゃっていますからね。そういう意味では、なかなか難しいかもしれませんけど、でも、そういうプライドってのは、もうあまり考えなくていい時代なのかなとも思うんですよね。特に我々も同じ立場ですけど、色んなマウントに対応することで、結果的に我々が頑張って設計した商品を幅広く使ってもらえるってのは、やっぱり良いことなので、あと、我々の場合は人であれば、システムを変えた場合には、マウント交換サービスとかでケアできますけど、というのも、やらせてもらってますので、本当にそうやって、お客様の使い方を考えたときには、プライドがあって、こうだってみたいなところは、もうやる時代じゃないのかなと思いますね」

 ★日本のメーカーだけでなく、中国,韓国のメーカーがLマウントレンズを出してくる可能性もありますね。

 「当然、あると思います。お客さんから見れば、それは選択肢が増える方向なので、非常に良いことかなと思いますね。でも、我々としては先ほども言いましたように、本当に正しく互換性が担保できますかというところは、確かに心配ごとではあるんですけど」

 ★できれば、3社連合の製品を使って欲しいということですね。

 「まずはそうですね、ハイ」

 ★もう一つ、ついでに教えてください。フォトキナ2018で毎日発行されていたフォトキナの情報誌「photokina Daily」(2018年9月27日発行)にLマウントアライアンスに関する山木社長の談話が載っていますが、その談話で「implementationとextensibilityが良くなる」とおっしゃっています。これはどういう意味ですか。  

 「この文面はうちのホームページでも公開しています、日本語で。そちらを見て頂くのが一番間違いがないかと思います」  

 (編集部注:残念ながらホームページに同じ文面は載っていなかった。畳家氏に確認して欲しいというメールを10月1日に送ったが、いまだに返答がない。非常にレスポンスが悪いわけだが、Lマウントアライアンス加盟の3社はいずれも日頃から異常なほど閉鎖的な一面を見せる会社なので、多分、本人たちは自分たちがいかに失礼な会社であるかということを自覚していないのだろう)  

【投稿日(posted date)】2018年10月16日(October 16,2018)  

【投稿者(poster)】エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏(nobchan@din.or.jp)・副編集長:吉岡眞里子(marico@din.or.jp)/ AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka(nobchan@din.or.jp)・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka(marico@din.or.jp) 

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ニコンZ7で解像度チャートを撮ってみた

  前号(2018年8月25日投稿)ではニコンZシリーズの発表会(同8月23日)のあと開かれたタッチ&トライの会場で触らせてもらったZ7(試作機)で撮った写真が、私がいつも取材に使っているニコンD5500で撮った写真よりも遥かに綺麗だったことを報告した。

 多分、あまり参考にならなかったと思うが、説得力に欠けた理由は言うまでもなく、タッチ&トライの会場で撮った被写体が低画素カメラでもよく写る草花だったからだ。しかも、画質を比較したZ7とD5500のスペックがあまりにも違いすぎたからだ。念のため、Z7は35mmフルサイズ・4575万画素、D5500はAPS-Cサイズ・2416万画素だ。だから、Z7の方が綺麗に写るのは当り前なので、今号では、低画素カメラでは、絶対、綺麗に写らない2種類の解像度チャートを被写体にして、殆ど同じスペックのZ7とニコンD850で撮り比べてみた。この両機はセンサーサイズも画素数もまったく同じだ。

 両機の解像度チェックに使ったチャートは、当ブログではもうお馴染みの米国・アプライド・イメージ社のモノクロ解像度チャート「QA-77」と電塾のカラー解像度チャートだ。

 Z7の出来栄えについては、すでに、色んなユーチューバーたちが、我先にと、したり顔で、あるいは得意げな顔で、あれこれと解説を加えているが、なぜか残念なことに、このフルサイズミラーレス一眼は解像度が高いとか、色再現性が良いとか、形状認識性能が良いとか、そういった画質に対する解説がまったく見当たらない。多分、日本のユーチューバーたちはメカにしか興味がないか、カメラの画質に対する興味がまったくない人たちなのだろう。でなかったら、高画質を追求すべき時代がとっくの昔に終わっていたか、あるいは「撮って出し」で勝負するプロ写真家たちがもうすでに絶滅してしまったと考えるしかないだろう。

 今回、解像度チャートの撮影に使用したレンズはZ7用がNIKKOR Z 24-70 mm f/4 S、D850用がAF-S NIKKOR 24-70 mm f2.8G ED。撮影条件は両機とも同じで、撮影感度はISO100、画質モードはJPEG・FINE、撮影モードは絞り優先オート、手ぶれ補正機能はオフ。2秒のセルフタイマーも使った。

 参考データとして、フォトキナ2018の前日にLマウントアライアンスが発表されたことによって、突如、注目されることになったライカLマウントを搭載したイカ初のフルサイズミラーレス一眼、ライカSL(2420万画素・2015年11月28日発売)で撮った解像度チャートの写真も紹介した。Z7の普及機、Z6の画素数が2450万で、ライカSLの画素数(2420万画素)とよく似ているからだ。

 そして、ついでだが、Z7のタッチ&トライの会場で一緒に撮り比べたAPS- CサイズのD5500(2416万画素・2015年2月5日発売)で撮った解像度チャートの写真も紹介したので、フルサイズのライカSLとAPS-CサイズのD5500と、どちらの解像度が高いか、写真を拡大して、しっかり比較して頂きたい。D5500の解像度のほうが高いことがお分かりになるだろう。

 そこで心配になるのが、Lマウントアライアンス加盟3社の足並みの乱れだ。もし、3社のLマウントカメラに画質のバラツキが出るようだと、アライアンスの信頼低下、しいては崩壊に繋がる恐れもあるだろう。ちなみに、これまでに弊社でチェックしたライカのカメラのなかで、解像度が高いと感心したのは、ただの1機種だけ、ライカMモノクロームだけだったので、とても心配だ。

 また、Z7やD850とほぼ同じ画素数のフルサイズミラーレス一眼、ソニーのα7RⅢ(4240万画素・2017年11月25日発売)、画素数は少ないが解像度の高さに定評のあるFoveonセンサー搭載のAPS-Hサイズ・ミラーレス一眼、シグマsd Quattro H(3860万画素・2016年12月20日発売)、そしてFoveonセンサーとも違い、最も一般的なベイヤー配列センサーとも違う構造を持つX-Trans CMOSセンサーを搭載したAPS-Cサイズ・ミラーレス一眼、富士フイルムX-T3(2610万画素・2018年9月20日発売)で撮った解像度チャートの写真も紹介した。

 これだけ多くの画像比較データをご覧になれば、Z7の実力が大体お分かりになると思う。また、EOS RやパナソニックSシリーズのような発売前のフルサイズ・ミラーレス一眼の画質レベルも、多分、この程度だろうと、想像がつくはずだ。しかし、Z7程度の画質レベルでユーザーは満足するのだろうか。以下に紹介した写真の通り、カラー解像度に関する限り、相変わらず、APSサイズのミラーレス一眼のほうがZ7や既発売のソニーα7RⅢよりも遥かに優れているが、ニコンソニー恥ずかしいと思わないのだろうか。

 果たして、フルサイズミラーレス一眼は進化なのだろうか、退化なのだろうか。評価は人によって分かれるだろうが、退化だということが誰にでもわかるのは電池寿命が極端に短くなってしまったことだ。しかし、もっと理解に苦しむのは、フルサイズミラーレスメーカー各社がまるで判で押したようにこう言っていることだ。

 「レンズマウントの口径を大きくし、フランジバックを短くすることによって、レンズ設計の自由度が増した」 

 本当に自由度が増したのなら、もっと安いレンズが次々と出てくるはずだが、現実はまったく逆だ。あるメーカーの商品企画担当者は「マウント径をあんなに大きくしたら、レンズの値段は材料費だけで40万円になりますよ」と教えてくれた。話半分としても、真実に近い話だろう。つまり、マウント径を大きくしたために、レンズ設計の自由度が逆に失われてしまったったことになるわけだ。

 そして、フルサイズミラーレス一眼の致命的弱点はデジタル一眼レフとまったく同じ要素技術を恥ずかしげもなく、なんの躊躇いもなく、使い続けていることだ。要するに、フルサイズミラーレス一眼もデジタル一眼レフも、着ている洋服がちょっと違うだけで、中身は同じだということだ。

 だとしたら、言うまでもなく、フルサイズミラーレス一眼は、どう頑張っても、カメラ業界の衰退トレンドに歯止めをかけることはできないだろう。もし、本当に救世主の登場を願うのなら、要素技術を根本的に見直すべきだろう。例えば、ものすごく薄くて超高感度の有機センサーとか、ボタン電池1個で3000枚くらい楽に撮れるメカとか、要素技術のブレークスルーを急ぐべきだろう。

 以下は画像データ。最初の写真2枚は解像度チャートの写真。モノクロ解像度チャート(上)とカラー解像度チャート(下)だが、モノクロ解像度チャートが綺麗に写っても、カラー解像度チャートが綺麗に写らないデジタルカメラが殆どだ。

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米國アプライド・イメージ社のモノクロ解像度チャート「QA-77」

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電塾のカラー解像度チャート。殆どのカメラは縦横、斜めのストライプと同心円が綺麗に写らない。

Z7のモノクロ解像度

Z7 絞りF4(開放値)

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Z7 絞りF5.6

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Z7 絞りF8

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D850のモノクロ解像度

D850 絞りF4(開放から4番目のF値

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D850 絞りF5.6

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D850 絞りF8

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Z7のカラー解像度

Z7 絞りF4(開放値)

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Z7 絞りF5.6

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Z7 絞りF8

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D850のカラー解像度

D850 絞りF4(開放から4番目のF値

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D850 絞りF5.6

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D850 絞りF8

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イカSLのモノクロ解像度とカラー解像度

イカSL モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:VARIO-ELMARIT-SL 1:2.8-4/24-90 ASPH

f:id:avreport:20181012144634j:plain

イカSL カラー解像度 絞りF8 レンズ:VARIO-ELMARIT-SL 1:2.8-4/24-90 ASPH

f:id:avreport:20181012144739j:plain

ニコンD5500のモノクロ解像度とカラー解像度

ニコンD5500 モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3。5-5.6G VR

f:id:avreport:20181012145231j:plain

 ニコンD5500 カラー解像度 絞りF8 レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3。5-5.6G VR

f:id:avreport:20181012145352j:plain

シグマ sd Quattro Hのモノクロ解像度とカラー解像度

シグマsd Quattro H モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:35mm F1.4 DG HSM

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シグマsd Quattro H カラー解像度 絞りF8 レンズ:35mm F1.4 DG HSM

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ソニーα7RⅢのモノクロ解像度とカラー解像度

ソニーα7RⅢ モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:Distagon T*FE35mm F1.4 ZA

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ソニーα7RⅢ カラー解像度 絞りF8 レンズ:Distagon T*FE35mm F1.4 ZA

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富士フイルムX-T3のモノクロ解像度とカラー解像度

富士フイルムX-T3 モノクロ解像度 絞りF8 レンズ:XF23mm F1.4 R

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富士フイルムX-T3 カラー解像度 絞りF8 レンズ:XF23mm F1.4 R

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【投稿日(posted date)】2018年10月12日(October 12,2018)  

【投稿者(poster)】エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏(nobchan@din.or.jp)・副編集長:吉岡眞里子(marico@din.or.jp)/ AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka(nobchan@din.or.jp)・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka(marico@din.or.jp) 

 

 

 

 

 



 

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ニコンZ7は値段が高すぎるが、8月23日の発表会のタッチ&トライの時間にテスト撮影をしてみたら、私がいつも取材に使っているニコンD5500よりも遥かに綺麗に撮れた。もちろん、レンズとイメージセンサーの画素数がまるで違うので、当然といえば当然だが、安かったら、欲しいカメラだ。しかし、フル充電で400枚しか撮れないので、取材には安心して使えないな。

                ★

 製品版の貸出機でテスト撮影ができるようになったら、改めて、モノクロ解像度とカラー解像度をチェックするチャートを撮って紹介したいが、とりあえず、8月23日の発表会で使わせて貰ったフルサイズ・4575万画素のニコンZ7 ( 装着レンズはNIKKOR Z 24ー70mm f/4 S )で撮った花の写真と私がいつも取材に使っているAPS-C・2416万画素のニコンD5500(装着レンズはタムロンの16-300 mm)で撮った同じ花の写真を見比べて頂きたい。それぞれ2枚ある写真のうち、トリミングの範囲が広い写真のほうは、きめ細やかさの差があまり分からないと思うが、トリミングの範囲をもっと絞りこんだほうの写真を見ると、優劣の差がはっきり分かるはずだ。撮影データはZ7が画質モード:JPEG FINE、シャッタースピード:1/250秒、絞り:F5、感度:ISO 200、焦点距離:24mm、画像サイズ:8256✖️5504画素、そしてD5500の撮影データが画質モード:JPEG FINE、シャッタースピード:1/160秒、絞り:F6.3、感度:ISO 400、焦点距離22mm、画像サイズ:6000✖️4000画素。撮影モードはいずれもAUTO。

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ニコンZ7

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ニコンD5500

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ニコンZ7

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ニコンD5500

つい最近まで、3000万画素超とか4000万画素超のカメラは手持ちで撮ると、ぶれると思っていたが、ニコンZ7を使ってみて、そんなことはないことが分かった。多分、手振れ補正の効き目が良くなってきたからだろう。

【投稿日(posted date)】2018年8月24日(August 23, 2018)

【投稿者(poster)】エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏・副編集長:吉岡眞里子(AV REPORT Co.,Lted.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka)

 

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カメラグランプリ2018大賞の

解像度をチェックしてみたが、

今年もやっぱりガッカリだった!

 そう、「ガッカリ」とは、言うまでもなく、ソニーα9の解像度があまりにも低くてガッカリしたということだ。そして、「今年もやっぱり」とは、解像度の高いカメラが大賞に選ばれたことが過去何年にも渡って、一度たりともなかったということだ。

 例えば、2017年大賞の「オリンパスE-M1 Mark2」も、2016年大賞の「ソニーα7R Mark2」も、2015年大賞の「キヤノンEOS 7D Mark2」も、そして2014年大賞の「ニコンDf」も解像度が呆れるほどに悪いのに、なぜか大賞に選ばれている。

 ちなみに、カメラグランプリ大賞の定義だが、カメラ記者クラブのホームページにはこう書かれている。  

『カメラグランプリ「大賞」は、期間内(編集部注:2018年の場合は2017年4月1日〜2018年3月31日)に新発売されたスチルカメラの中から、最も優れたカメラ1機種を選び表彰するものです。』  

 要するに、カメラグランプリ大賞は「最も優れたカメラ」に贈られる賞だということが分かったわけだが、しかし、不思議なのは「最も優れたカメラ」とは何かという、一番大事な定義をカメラ記者クラブが何も書いていないことだ。要するに、どんな条件を満たしていれば「最も優れたカメラ」と言えるのかということを何も書いていないわけだ。

 だから、解像度が低いから大賞の資格がないとか、AFが遅いから大賞の資格がないとか、動画が撮れないから大賞の資格がないとか、重くて大きいから大賞の資格がないとか、電池寿命が短いから大賞の資格がないとか、明暗のコントラストの強い被写体は撮れないから大賞の資格がないとか、等々、誰もそんな異論を差し挟むことができないわけだが、ただ、もうそろそろ、解像度の低いカメラを大賞に選ぶことだけは、やめにしてもらえないだろうか。

 解像度はどのような要素よりもカメラの良し悪しを決める重要な要素だと思うからだ。もちろん、最近は解像度の低いカメラの欠点をごまかすために、アナログ、デジタル、様々な加工技術を駆使してブスを美女に化けさせてしまう、手品師のようなカメラマンや、筆を選ばない弘法大師のようなカメラマンが世界中に横行跋扈しているようなので、「優れたカメラ」を真面目に選びだす意義はもうすでに失われているのかもしれない。そのうえ、被写体が山岳、秘境、深海、空中、天体、宇宙、野生動物、ペット、野鳥、植物、スポーツ、舞踊、演劇、音楽会、講演会、ポートレート、美術工芸品、等々、多種に渡るようになったので、その被写体にとっての最適なカメラも、当然、同じではないことが多いはずだから、定義の曖昧な「大賞」をあえて選びだす意義はもうないと言い切ったほうがいいのかもしれない。

 ただ、カメラグランプリはもう35年も続いているイベントなので、カメラ記者クラブとしては、どうしても、このイベントは続けたいはずだ。もちろん、そのためには「最も優れたカメラ」とは何かの条件を明確にしなければいけないわけだが、優れたカメラの条件を明確に定める作業自体はいたって簡単なことなので、カメラ記者クラブにその意思がありさえすれば、すぐにでも優れたカメラの条件を明確にすることができるはずだし、また、2019年には説得力のある新しいカメラグランプリ大賞を選ぶことができるようになるはずだ。

 ただ、優れたカメラの条件を満たしているかどうかをチェックするテスト撮影は公開の場で実施する必要がある。だから、選考方法も当然変えないといけない。2018年は53人の選考委員が根拠曖昧な投票によって大賞を決めてしまったが、優れたカメラの条件を明確にして、説得力のある公平なテスト撮影によって大賞を決めることになれば、53人もの選考委員は要らなくなるはずだ。

 数年前だが、カメラグランプリ表彰式で選考委員の何人かに「テスト撮影は大変ですね。一体、何台くらいテストなさるんですか」と尋ねたことがある。当然「100台」とか「200台」とか、そういう返事が返ってくるとばかり思っていたが、そんな感心するような返事は全くなく、「テスト撮影なんか1台もしないよ」「テストなんかしている選考委員なんて一人もいないよ」という返事ばかりが返ってきたので、この業界の先は長くないなと心配になったくらいだ。要するに、現行のカメラグランプリ大賞は「最も優れたカメラ」ではなく、精々「最も良さそうに見えるカメラ」、あるいは「最も応援したいカメラ」「最も気に入ったカメラ」「最も欲しいカメラ」くらいの呼び方に変えたほうがいいということになるわけだ。

 もし、カメラ記者クラブに本気で「最も優れたカメラ」を選ぶ意思があればの話だが、2019年からは、被写体別に大賞を決めるようにしてはどうだろう。

 余談だが、2015年6月、JPEA総会の基調講演で「カメラグランプリ受賞カメラは本当に良いカメラか」という講演をしたことがある。なぜ、こんなタイトルをつけたかというと、ご推察の通り、過去にカメラグランプリ大賞に選ばれたカメラの解像度が、どれもこれも、あまりにもお粗末だったからだ。

 多分、当時もいまも、解像度がお粗末だということに気づいている人はあまりいないのだろう。そして、本気で良いカメラを探している人も、また、本気で良いカメラを作りたいと思っているメーカーのエンジニアもいなくなってしまったのだろう。

 この講演があるフェイスブックに紹介されると、カメラグランプリ選考委員の一人である、チンピラのようなカメラマンがそのフェイスブックのコメント欄にこんなクレームをつけてきた。

「カメラグランプリは良いカメラを選出しているわけではありませんが」だって。まさに空いた口が塞がらないだ。

 選考委員であることの責任の重大さをまるで自覚していないわけだが、このような質の悪い人物を選考委員に選ぶカメラ記者クラブの質もまた問われねばならないだろう。  ちなみに、このチンピラが私の講演のタイトルにクレームをつけてくるやいなや、このフェイスブックの管理者は

「こうですね。http://www.cjpc.jp/gra/2015/grandprix15J.html」と返信し、筋の通らない言いがかりだとばかりに、ピシャリとたしなめてくれた。要するに「カメラ記者クラブのホームページに、ちゃんと、カメラグランプリ大賞は最も優れたカメラに贈られる賞だということが明記されていることを知らないのかい、君は!」と諭してくれたわけだ。

 念のため、このフェイスブックのコメント欄には「ある意味、過激なテーマですね」 「とても興味深いテーマですね!」といったコメントも寄せられたので、日本のカメラ業界が立ち直る可能性はゼロではないのかもしれないが、優秀な頭脳がカメラ業界に興味を失ってしまったことを、今や誰も否定できないだろう。

 さて、本題の解像度だが、以下の写真をご覧になれば、カメラグランプリ受賞カメラの解像度がごく少数の例外を除いて、いかにお粗末かということが分かるはずだ。

 最初に紹介した写真はカメラの解像度をチェックするために使った2枚のチャート写真だ。1枚めは、きめ細かな描写ができるかどうかをチェックするために使ったモノクロ解像度チャート「QA 77-P-RM」(APPLIED IMAGE INC製)、そして2枚めはRGBの正確な再現力がどの程度あるか、つまりカラー再現力と形状認識力をチェックするために使った電塾のカラー解像度チャートだ。この2つのチャートの見方は2018年1月25日に投稿した当ブログの第3弾「高画素カメラの解像度比較」にもう少し詳しく書いてあるので、参考にして頂きたい。  

 続く写真は、過去5年間のカメラグランプリ大賞カメラで撮影したチャート写真。2018年大賞のソニーα9、2017年大賞のオリンパスE-M1 Mark2、2016年大賞のソニーα7R Mark2、2015年大賞のキヤノンEOS 7D Mark2、そして2014年大賞のニコンDfの5機種で撮影したチャート写真だが、どれもこれも、解像度はお粗末だ。

 そして、次の写真は2016年7月7日に発売された2950万画素のAPS-Cミラーレス一眼「シグマsd Quattro」で撮ったチャート写真。非常に解像度の高い写真なので、5年分のお粗末な写真を見せられて不愉快になった人には、格好のお口直しになるはずだ。もちろん、sd Quattroは減点要素も幾つかあるカメラだが、もし、2017年のカメラグランプリ大賞を解像度だけで選んでいたとしたら、sd Quattroが大賞に選ばれていても決しておかしくなかったと言っていいだろう。

 しかし、現実の投票結果は惨憺たるものだった。ちなみに、2017年の大賞に選ばれたオリンパスE-M1 Mark2に票を入れた選考委員の数は49人のうち大多数の47人。そして、47人からの得票数は166票。これに対して、sd Quattroに票を入れた選考委員はたったの4人。そして、得票数もたったの8票。これは幾らなんでもおかしいだろう。やはり、カメラグランプリは選考方法をかえるべきだ。

 最後に見て頂くのは、もう一度、現実のお粗末さを再認識して頂きたいので、2018年カメラグランプリの投票で大賞の193票に次ぐ得票数を獲得したカメラの上位4機種で撮影したチャートの写真を紹介したい。

 上位4機種は得票数の多い順に、ニコンD850(168票・あなたが選ぶベストカメラ賞とカメラ記者クラブ賞をダブル受賞)、パナソニックLUMIX G9 PRO(54票・カメラ記者クラブ賞受賞)、富士フイルムX-H1(35票)、ソニーα7 Mark3(32票)の4機種。このなかには、D850のように、モノクロ解像度は非常に高いのに、カラー解像度がお粗末としか言いようのないカメラがあるので、とても残念だ。富士フイルムX-H1はモノクロ解像度、カラー解像度ともに、まあまあだが、sd Quattroほどのクオリティではないので、もう一工夫望まれるところだ。

 最後に、過去に投稿したブログの訂正をさせてください。2018年5月13日に投稿した「高画素カメラの解像度比較<第2弾>」の訂正です。冒頭で「2017年4月以降に発売された2000万画素以上のレンズ交換式カメラ全18機種のうち11機種の解像度をチェックしてみました」と書きましたが、全18機種ではなく全19機種の間違いでした。もう、お気づきかもしれませんが、ソニーα9を見落としていました。従って、19機種のメーカー別内訳も次のように変わります。キヤノン8機種、富士フイルム3機種、ソニー3機種、ニコン2機種、パナソニック2機種、リコー1機種です。

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APPLIED IMAGE INC製のモノクロ解像度チャート「QA-77-P-RM」

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電塾カラー解像度チャート 同心円や縦、横、斜めのストライプが綺麗に写れば合格

 

過去5年のカメラグランプリ大賞カメラで

撮ったチャート写真

★2018年大賞 ソニーα9

2017年5月26日発売 店頭価格:410、496円

35mmフルサイズミラーレス一眼 2420万画素

使用レンズ:ZEISS DISTAGON T* FE35mm F1.4 ZA

撮影感度;ISO 100 撮影絞り:F5

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★2017年大賞 オリンパスE-M1 Mark2

2016年12月22日発売 店頭価格:162,180円

マイクロフォーサーズミラーレス一眼 2037万画素

使用レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40 mm F2.8 PRO

撮影感度;ISO 64 撮影絞り:F5

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★2016年大賞 ソニーα7R Mark2

2015年8月7日発売 店頭価格:190,980円

35mmフルサイズミラーレス一眼 4240万画素

使用レンズ:VARIO-TESSAR T* FE24-70mm F4 ZA OSS

撮影感度;ISO 100 撮影絞り:F5

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★2015年大賞 キヤノンEOS 7D Mark2

2014年10月30日発売 店頭価格:114,480円

APS-C一眼レフ 2020万画素

使用レンズ:EF-S 10-22 mm F3.5-4.5 USM

撮影感度;ISO 100 撮影絞り:F5

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 ★2014年大賞 ニコンDf

2013年11月28日発売 店頭価格:216,378円

APS-C一眼レフ 1625万画素

使用レンズ:AF-S NIKKOR 24mm f/1.4 G ED

撮影感度;ISO 100 撮影絞り:F5

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解像度はすごく高いのに

カメラグランプリ2017の投票では

選考委員からほとんど無視された

シグマ sd Quattro

2016年7月7日発売 店頭価格:64,259円

 APS-Cミラーレス一眼 2950万画素

撮影感度;ISO100 撮影絞り:F5

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カメラグランプリ2018の選考投票で大賞に次で得票数が多かった上位4機種のチャート写真

★2018年の得票数2位 ニコンD850(168票)

2017年9月8日発売 店頭価格:330,119円

35mmフルサイズ一眼レフ 4575万画素

使用レンズ:AF-S MICRO NIKKOR 60mm F2.8 G ED 

撮影感度;ISO 100 撮影絞り:F5

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★2018年の得票数3位 

パナソニックLUMIX G9 PRO(54票)

2018年1月25日発売 店頭価格:141,786円

マイクロフォーサーズミラーレス一眼 2033画素

使用レンズ:VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 

撮影感度;ISO 200 撮影絞り:F5

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★2018年の得票数4位 

富士フイルムX-H1(35票)

2018年3月1日発売 店頭価格:196,600円

APS-Cミラーレス一眼 2430画素

使用レンズ:XF23mm F2 R WR 

撮影感度;ISO100 撮影絞り:F5

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★2018年の得票数5位 

ソニーα7 Mark3(32票)

2018年3月1日発売 店頭価格:211,538円

35mmフルサイズミラーレス一眼 2420万画素

使用レンズ:DISTAGON FE35mm F1.4 ZA

撮影感度;ISO 100 撮影絞り:F5

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【投稿日(posted date)】2018年7月11日(July 11th 2018)

【投稿者(poster)】エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏・副編集長:吉岡眞里子(AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka・Assistant Editor-in-Chief : Mariko Yoshioka)