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avreport’s diary

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    昨2018年の9月以降に日本で発売されたレンズ交換式カメラ、9機種のうち8機種は、解像度チャートによるテスト撮影が終りましたので、そのテスト結果はこのブログでも紹介しましたが、テスト撮影がまだ終っていないカメラが1機種あります。

 お気づきの通り、今年、2019年の3月23日にLUMIX DC-S1R(4730万画素・月産150台)と同時に発売されたLUMIX DC-S1(2420万画素・月産600台)です。S1のテスト撮影がまだ済んでいないのは、言うまでもなく、貸出機をまだ貸して頂けないからです。多分、10連休明けには貸して頂けるのではないかと期待していますが、それまでの繋ぎとして、ライカカメラ社が2015年11月28日に発売したフルサイズミラーレス一眼、ライカSLで撮った解像度チャートの写真をご紹介したいと思います。

 ライカSLはご存知の通り、パナソニックのS1RやS1と同じように、ライカLマウントを採用したフルサイズミラーレスカメラであり、なおかつ、画素数もS1とほぼ同じなので、今回はS1のピンチヒッターとして、S1の強敵になりそうな最新のミラーレスカメラ、7機種と解像度を競って頂こうと思います。

 ちなみに、ライカLマウントを採用したミラーレス一眼は昨年9月のLマウントアライアンス発足の3年ほど前から市場に出ており、その数はすでに4機種にものぼっています。

 ➀ライカSL(2400万画素・フルサイズミラーレス・2015年11月28日発売)

 ➁ライカTL(1630万画素・APS-Cミラーレス・2016年11月26日発売)

 ➂ライカTL2(2400万画素・APS-Cミラーレス・2017年8月10日発売)

    ➃ライカCL(2424万画素・APS-Cミラーレス・2017年12月16日発売)

 以上の4機種ですが、フルサイズはライカSLだけなので、今回の解像度対決ではS1のピンチヒッターになって頂きました。今回、ライカSLと対決して頂くのは下表の7機種です。フルサイズだけでなく、APS-Cのミラーレスも入っていますが、強敵揃いです。

 対戦成績はモノクロ解像度がSLの1勝5敗1引き分け、カラー解像度がSLの0勝3敗4引き分けです。

 あまり良い成績ではありませんが、何しろ、3年以上前の古い機種ですので、ライカカメラを甘く見ないほうが良いと思います。きっと、Lマウントアライアンスの一員として、もっと画質の良いフルサイズミラーレスを出してくると思いますし、パナソニックのS1もきっと、ライカSLを遥かに凌ぐ解像度の高いカメラになっているはずです。もし、そうでなかったら、Lマウントアラアンスは崩壊の危機を迎えることになりかねません。何しろ、画質では唯一の頼みの綱だったシグマが1年ほど休場することになってしまいましたからね。

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 下の写真は今回のテスト撮影に使った解像度チャートです。

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モンクロ解像度チャート

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カラー解像度チャート

 以下のチャート写真は拡大してご覧になると、優劣がよく分かります。

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 α6400、SLともに、解像本数は34本強。α6400の方がやや良いような気もするが、あえて、引き分けとした。

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 SLの解像本数は34本強、Z6は35本強なので、Z6の勝ち。

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 SLの解像本数は34本強、X-T30は37本強くらいあるので、X-T30の圧勝。

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 SLの解像本数は34本強、EOS RPは34本弱なので、SLの辛勝。

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 SLの解像本数は34本強、EOS RはX-T30同様、37本くらいあるので、EOS Rの圧勝。

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 SLの解像本数は34本強、Z7は40本を突破しているので、Z7の完勝。

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 SLの解像本数は34本強、S1RもまたZ7同様、40本を突破しているので、やはりS1Rの完勝。画素数が違い過ぎるので仕方がないだろう。

 続いて、カラー解像度対決。

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 両者とも、同心円や縦横のストライプが再現できていないので、低レベルでの引き分け。

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 SLは同心円も縦横のストライプも再現できていない。Z6は縦横のストライプが見えるような気もするが、よく見ると、ストライプではなく、チェック

状のノイズなので、両者、引き分け。

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 SLは同心円も縦横のストライプも見えない。X-T30は同心円が割合はっきり見え、縦、斜めのストライプも割合、綺麗に見えるので、X-T30の勝ち。

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 SLは同心円も縦横のストライプも見えない。EOS RPは同心円がX-T30ほど綺麗ではないが、SLよりも遥かに円に近く、また、縦、横のストライプも綺麗に見えるので、EOS RPの勝ち。

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 SLは同心円も縦横のストライプも見えない。EOS Rは同心円や縦横のストライプがEOS RPとほぼ同じくらいのレベルなので、EOS Rの勝ち。

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    SLは同心円も縦横のストライプも見えない。Z7は同心円がSLとほぼ同じレベル。縦、横のストライプがチェック状のノイズで汚くなっているので、両者、引き分け。

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SL、S1Rともに、同心円、縦横のストライプが綺麗に見えないので、引き分け。
 

【投稿日(posted date)】2019年4月26日(April 26 ,2019)  

【投稿者(poster)】有限会社エイブイレポート社・avreport's diary・編集長:吉岡伸敏(nobchan@din.or.jp)・副編集長:吉岡眞里子(marico@din.or.jp)/ AV REPORT Co.,Ltd.・avreport's diary・Chief Editor:Nobutoshi Yoshioka・Assistant Editor-in-Chief:Mariko Yoshioka